月と雷
家族という幻想を問い直す、角田光代の傑作長編『月と雷』が映画化。
2017年 120分 R15
予告編
作品詳細
あてもないけど、生きていく。ふつうの人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅―。あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく。結婚を控え、そう考えていた泰子(初音映莉子)の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智(高良健吾)。20年前、愛人・直子(草刈民代)と智が転がり込んできたことで、泰子の家族は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、そう普通の幸せを願っているはずなのに…。泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・直子を訪ねて行くことで、平板だった自分の人生が立ちどころに変わって行くのに気づき始める。
スタッフ
[監督]安藤尋[製作]間宮登良松/村田嘉邦/小笠原明男/小松賢志/高木徳昭[エグゼクティブプロデューサー]加藤和夫/村上比呂夫[プロデューサー]川崎岳/宮崎大[協力プロデューサー]田坂公章/本島章雄[原作]角田光代[脚本]本調有香[撮影]鈴木一博[美術]林千奈[編集]蛭田智子[音楽]大友良英[スタイリスト]小倉久乃[ヘアメイク]酒井夢月[照明]中西克之[録音]岩倉雅之[助監督]石井晋一(C)2012 角田光代/中央公論新社 (C)2017 「月と雷」製作委員会