長歌行
人気漫画×中国最旬の若手キャスト!アクション・ロマンス時代劇
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- 作品詳細
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第1話 東宮の郎君
時は唐代初期。都の長安には北西の草原の阿詩勒(アシラ)部より特勤の阿詩勒隼(アシラ・シュン)が配下を連れ、偵察に潜入していた。そんな折、阿詩勒隼は長安の街中で仮面をかぶった1人の郎君と遭遇する。その正体は皇太子の娘・李長歌(りちょうか)だった。李長歌は皇子たちもしのぐ聡明さと武術の腕を備えており、頻繁に男装して出歩いていた。母親の瑾(きん)夫人から数日は外出しないよう命じられた長歌だったが、阿詩勒部の使者との蹴鞠試合があると聞き、従妹で李世民(りせいみん)の娘の楽嫣(らくえん)と共に会場へと向かう。
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第2話 亡き母への誓い
蹴鞠試合で活躍した李長歌だったが東宮を抜け出したことで母の瑾夫人は激怒、しばらく辟雍堂に行き反省するように告げる。母の様子がおかしいと感じた長歌は馬車を抜け出し東宮へ引き返すと、そこには血の海が。玄武門の変が起き、皇太子・李建成(りけんせい)と斉(せい)王・元吉(げんきつ)たちは殺され、瑾夫人も死んでしまう。東宮を逃げ出し何とか追っ手をまいた長歌は、出会った少年の阿竇(あとう)から東宮の妃の亡骸が栄恩寺に安置されていると聞く。栄恩寺へやってきた長歌は亡き母の前で李世民への復讐を誓う。
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第3話 不倶戴天の敵
杜如晦(とじょかい)は李長歌を追って品香斎を見張るが房玄齢(ぼうげんれい)が手を回して火の手が上がり、その隙に長歌は脱出する。長歌は魏(ぎ)家を密かに訪れるが、魏叔玉(ぎしゅくぎょく)が杜如晦から魚符を受け取っているところを目撃、叔玉を裏切り者と罵り魚符を奪う。その魚符で長歌は弘義宮へ潜入するが、李世民を襲おうとしたところを杜如晦らに捕らえられてしまう。長歌の身を案じた李楽嫣は、房玄齢から策を授かり監禁された長歌の元を訪れるが、長歌は楽嫣を冷たく突き放す。
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第4話 長安脱出
皇太子璽を盗み弘義宮を脱出した李長歌、長安脱出の方法を探るが兵に見つかりまたも追われる身に。そこへまたも阿詩勒隼と遭遇、隼から馬を奪い追っ手をかわす。その頃、魏叔玉は長歌の捕縛に協力するよう皓都(こうと)に脅されていた。一方、長歌は阿竇と商隊に紛れて長安を脱出することに決め、またも偶然出くわした阿詩勒隼ら一行に取引を持ち掛ける。検問を逃れ長安を脱出できた長歌だったが、阿詩勒隼らと別れたのち皓都率いる兵に追撃される。その一行には叔玉もいた。
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第5話 北の要地
幽州を目指す阿詩勒隼は川辺で矢に刺された李長歌を見つけ、実は女だったことに気づく。意識が戻った長歌は隼に自分は十四郎だと告げ、隼も阿準(あじゅん)と名乗る。2人は酒を酌み交わすが翌日、長歌の姿はなかった。その頃、長安では李楽嫣が阿詩勒部に嫁がされることが決まったため、李世民は楽嫣を奇病に仕立て洛陽で養生させることに。楽嫣を洛陽に護送する魏叔玉は皓都から急きょ 幽州行きを命じられる。一方の長歌も阿竇と幽州に入っていた。その狙いは父親と昵懇だった廬江(ろこう)王・李エン(りえん)だった。
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第6話 物言わぬ旧臣
阿詩勒隼は配下が城門を通る際、幽州の将軍・王君廓(おうくんかく)に鉄鉱石が見つかり取引を持ちかけられる。隼は阿詩勒部が後押しするので投降するよう王君廓に伝えるが、可汗(カガン)への報告を息子の阿詩勒渉爾(アシラ・シャアル)に知られてしまう。一方、図らずも隼と同じ宿に泊まっていた李長歌は、李エンが朝廷に対して沈黙を守っていると知り、皇太子璽を使って賭けに出る。その頃、李エンを長安に召すため幽州に向かう皓都と魏叔玉だったが、一団に李楽嫣が紛れ込んでおり仕方なく楽嫣を連れて幽州入りする。
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第7話 新たな友
父・李建成の縁者・李エンを訪ねた李長歌。李世民に反旗を翻すべく自ら偽造した令旨を渡すが、そこへ長安から魏叔玉が使者として都督府を訪れる。反逆の烽火に叔玉を始末しようとした王君廓だったが、長歌はうまく言い含めて阻止し叔玉は捕らわれの身となる。宿に戻った長歌は友との苦い再会に涙を流すが、阿準に連れ出され元気を取り戻す。その頃、阿詩勒部の小可汗・渉爾は王君廓と接触していた。王君廓の魂胆を知った長歌は李エンを救うため都督府に向かうが…。
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第8話 身売りの条件
廬江王・李エンの真意を知った李長歌、そのまま都督府に拘束されてしまう。長歌は皇太子璽を盾に李エンと交渉、魏叔玉と皓都が落ち合う予定の城門へと向かう。王君廓と刺客が見張る中、皓都は王君廓から長歌を奪取するが、阿詩勒隼が楽嫣を人質に取り長歌と身柄を交換するよう迫る。だが長歌は幽州を阿詩勒部から守ると告げて隼のもとを去る。幽州を守るため皓都らの元に戻った長歌は駅館に監禁されてしまうが、阿竇に助けられ城外に駐留する沈(しん)都尉に幽州の危機を伝える。
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第9話 流浪の皇女
都督府に戻った李長歌。そこには李エンを殺して命乞いをする王君廓が。王君廓は沈固(しんこ)に長歌の正体を明かそうとするが、逆に捕縛される。沈固は密かに長歌を城外へと逃がす。李建成の旧配下だった沈固は、恩は返すが長歌に追随はしないと伝える。長歌は追いかけてきた魏叔玉に皇太子璽を渡してそのまま朔州へと向かうが、夜を越すためのあばら家でまたも阿準と遭遇する。一方、皓都と魏叔玉は駅館に戻るも李楽嫣の姿はなかった。楽嫣は人さらいに連れ去られており…。
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第10話 国境の守り人
朔州にやってきた李長歌はこの地を治める刺史・公孫恒(こうそんこう)の評判を聞き一計を案じる。山賊から妻子を救ったと聞かされた公孫恒は、長歌と阿竇を刺史府に置いてやることにするが、家職の秦(しん)は長歌の目的は別にあると疑う。一方、軍営に戻った阿詩勒隼は熊(ゆう)師特勤の土喀設(トカシャー)より朔州進攻の際は熊師の指揮に協力するという可汗の詔を突きつけられる。その頃、李楽嫣はつらい旅を続けていた。そんなある夜、蘇蘇(そそ)が人さらいを泥酔させ楽嫣に逃亡を持ちかけるも1人で逃げ出してしまい…。
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第11話 無敵の謂れ
朔州で潜伏していた阿準と再会した李長歌。阿準に朔州を離れ草原に来ないかと誘われる。そこへ阿詩勒部の熊師の軍と遭遇した長歌は敵の襲来を知らせるため急いで公孫恒に出陣を訴えるが、公孫恒は遅々として動こうとはしなかった。その実、公孫恒は事前に兵を潜伏させており奇策で阿詩勒部を撃退、長歌は公孫恒が無敵を誇る理由を痛感する。しかし長年 公孫恒を目の敵にしていた行軍総管の司馬図(しばず)は、この一戦を口実に公孫恒を投獄してしまい…。
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第12話 人心 帰するところ
公孫恒を捕らえた行軍総管の司馬図は、土喀設の軍師を務める弟を通じて阿詩勒部に朔州を献上しようとしていた。李長歌は公孫恒から託された兵に一計を授け、熊師の軍営に連日のように夜襲をかける。更には朔州を明け渡そうとする司馬図を熊師の手で始末することに成功、土喀設が率いる熊師の軍を潰走させる。こうして公孫恒は解放され朔州も危機を脱するが、そこへ食糧庫が焼き討ちに遭ったという報告が。一方、城内では長歌を追う皓都が李(り)主簿の武勇伝を耳にし…。
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第13話 朔州攻防
ついに朔州陥落に向けて動き出した阿詩勒部最強部隊・鷹(よう)師。李長歌の機転でその場をしのぐも、長歌と公孫恒は負傷、朔州は包囲されてしまう。そんな中、長歌は皓都に襲われるが今は朔州を救う時だと説き、包囲を抜け外に援軍を求めるよう公孫恒に訴える。すると阿竇がその役目を引き受け、単身朔州を脱出するが北の国境4州の1つ代州が陥落したことを知る。その代州にはさらわれた李楽嫣がいた。阿詩勒兵が民に襲い掛かる中、楽嫣にも危険が迫り…。
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第14話 大将軍の覚悟
阿詩勒部・熊師に捕らわれた阿竇。功を焦る土喀設に対し、自分を手札に李長歌と交渉すれば朔州が手に入るとそそのかす。土喀設は阿竇を連れ長歌に取引を持ち掛けるが、阿竇は代州が陥落し援軍が来ないと叫ぶ。そこへ援軍を装った鷹師が現れるが阿竇を失った悲しみで長歌や朔州兵は奮起、陥落を免れる。しかし阿詩勒部の包囲は続き、城内の食糧は尽きかけていた。公孫恒は密かに阿詩勒隼と会い、ある取引を持ち掛ける。そして改めて長歌に朔州と民、そして妻子を託すのだった。
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第15話 信念に殉じて
阿詩勒隼との約束どおり朔州を救うため自害した公孫恒。夫人もあとを追ってしまい悲しみに暮れる李長歌は真の忠義心を知る。長歌は公孫恒の首級を持って朔州を開城、阿詩勒隼へ民の命を守ることを願い出るが、隼からは奴隷になることを要求される。承諾した長歌は、公孫恒を裏切って開城したと民に見なされなじられるが黙って耐えるのだった。一方、阿詩勒隼は李十四(りじゅうし)が阿詩勒部の首領の暗殺に失敗して殺されたという掲示を貼り出すよう命じ…。
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第16話 生きる意味
朔州から奴隷として草原の地へやってきた李長歌は失意で抜け殻のようになっていた。阿詩勒隼は皓都が放った斥候の前で長歌を殺したように見せかけ、長歌には生きてみせろと強い言葉をかける。一方、李楽嫣は雲州に流れ着き雲州長官に自分は公主と訴えるも、逆に捕らわれそうになり逃げ出してしまう。その頃、皓都と魏叔玉も雲州へ到着、雲州長官に公主捜索を命じる。しかし楽嫣は自分が罪人として追われていると勘違いし、布工房を営む柴(さい)女将に助けを求め…。
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第17話 幕僚の条件
雲州で柴女将に拾われた李楽嫣は女将の営む織物工房で働くことになるが失敗してばかりだった。そんな楽嫣を追う皓都と魏叔玉は雲州に楽嫣はいないと判断しそれぞれ捜索に向かう。その頃、李長歌は阿詩勒隼に条件付きで軍師になることを約束するが、突如鷹師の幕営に延利(イエンリー)可汗と渉爾が現れる。渉爾は王君廓を使い隼を陥れる魂胆だった。しかし長歌の機転で隼の疑いは晴れる。一方、李世民は長歌が死んだとの報告に胸を痛めていた。そんな中、ケイ州の天偈(てんげ)軍が反乱を起こしたと知らせが届き…。
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第18話 新しい家族
奴隷・弥弥古麗(ミミクリ)を助けた李長歌は、彼女を天幕に置いてやることに。阿詩勒隼の軍師・穆金(ムージン)は、そんな弥弥古麗と事あるごとにケンカになるが、徐々に彼女を意識し始める。一方、柴女将のもとに身を寄せる楽嫣はなかなか仕事を覚えられず追い出されそうになるが、商人に刺繍を気に入られたことから大量の注文をもらい徐々に居場所を見つけていく。その頃、李長歌が体調を崩したことを機に、弥弥古麗と穆金は長歌が女性であることを知る。
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第19話 2つの刺繍
弥弥古麗に看病してもらった穆金は、お礼に弥弥古麗を連れて雲州へ物資の調達に行く。雲州にいる李楽嫣は中原へ向かう隊伍に加わって洛陽に行くことを決め、柴女将へのお礼に市場で布を売ることに。その頃、雲州に着いた弥弥古麗は長歌からもらった刺繍入りの銭袋を落としてしまう。弥弥古麗は布を売っていた楽嫣が同じ刺繍袋を持っているのを見て、盗まれたと勘違いして奪うが、自分の銭袋は別の場所に落ちていた。阿詩勒部に戻った弥弥古麗は李長歌に全く同じ2つの袋を見せる。
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第20話 渭水の賭け
商人から楽嫣の情報を得た皓都は柴女将の工房を訪れるが、楽嫣は洛陽へ向かったあとだった。皓都と入れ替わるように工房を訪れた李長歌も楽嫣とは会えず草原に戻るが、阿詩勒隼は鷹師を連れ出征していた。長歌は阿詩勒部が天偈軍の守るケイ州を突破し長安へ向かっていると予想し、あとを追う。一方、楽嫣は隊伍と共に南下していたが、そこで雲州で金を奪った子供の物乞いと再会する。その頃、唐軍は戦上手の鷹師に苦戦が続き、阿詩勒部の大軍は渭水に迫っていた…。
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第21話 勇士の矢
唐と阿詩勒部の盟約が結ばれる日、延利可汗は李世民の命を取るべく阿詩勒部の弓の名手を渭水に配置していた。それを知った李長歌は天幕から脱出、狼(ろう)師になりすまし故意に矢を早く放つ。果たして可汗は窮地に追い込まれ阿詩勒部は撤退を余儀なくされるが長歌は捕らわれてしまう。焦る阿詩勒隼の様子を見た渉爾は長歌が鷹師の回し者だと疑うのだった。その頃、李楽嫣は小五(しょうご)と少しずつ打ち解けていくが、小五が不意打ちした男に見つかってしまい…。
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第22話 牙帳の掟
阿詩勒隼は李長歌を助けるため弥弥古麗と牙帳へ向かうが、渉爾が長歌を的にして矢を射ようとしていたため、すぐさま勝負を申し入れる。隼は可汗に庫里台(クリタイ)大会への参加を願い出るのだった。一方、渉爾は弥弥古麗が負傷した長歌をかいがいしく手当てしているところを目撃する。渉爾にとって弥弥古麗はその昔、自分の奴隷であり初恋の相手でもあった。翌日より長歌は渉爾から重労働を課せられるが、そんな中、唐を逃亡し阿詩勒部の捕虜となった羅義(らぎ)が牙帳に運ばれてくる。
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第23話 中原から来た女
李長歌は羅義の牢房から出てきたところを兵に見つかるが、可汗の正妃・可敦(カトゥン)付きの侍女・阿伊児(アーイアル)に救われる。可敦とは隋王朝から草原へ嫁がされた奕承公主(えきしょうこうしゅ)だった。庫里台大会の当日、可汗の寵愛する錦瑟(きんしつ)夫人がやってくる。錦瑟夫人は可敦に酒をつがせて侮辱、可敦は長歌に羅義救出に協力すると約束するのだった。一方、長歌が女だと偶然知った渉爾は、庫里台の酒宴で長歌を着飾らせ隣に侍らせるが、それを見た阿詩勒隼は可汗にある申し出をする。
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第24話 独り善がりの代償
阿詩勒隼と鷹師に戻ることを拒んだ李長歌。隼が再三引き止めるも羅義の救出に固執する。狩猟当日、長歌は阿伊児と水を汲みに行くと見せかけ羅義を牙帳から救出、呼応した羅十八(らじゅうはち)と共に逃亡を図るが、牙帳に戻った阿伊児は荷車についた血痕が見つかり狼師に捕らわれてしまう。その頃渉爾も李長歌の企みに気づき長歌と羅義を追撃、羅義は長歌と十八を逃がしてその場で力尽きる。渉爾の参謀・雷蒙(レイモン)の譲歩で長歌の身柄は隼に引き渡されるが、隼の手元にある文が届き…。
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第25話 失えないもの
阿伊児を人質に取り阿詩勒隼に跪くよう迫った渉爾。養母を救うため屈辱に耐える隼を見た阿伊児は自害、激怒した隼は渉爾を殺そうとするが可敦がかばい負傷してしまう。李長歌は鷹師を率いて隼を救い、自らおとりとなり狼師を引きつけるが、狼師に捕らえられる直前に謎の侠客に救われるのだった。一方、幕営で目覚めた隼は、長歌が自分を助けるために行方知れずになったことを知る。渉爾から報告を受け鷹師へとやってきた延利可汗に対し、隼はある決意を告げるのだった…。
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第26話 それぞれの後悔
李長歌は司徒郎郎という侠客と孫真人に命を助けられるが、自分が原因で阿詩勒隼の養母を死なせてしまったという事実に打ちひしがれていた。その長歌を捜す羅十八はひょんなことから公孫恒の配下だった秦じいと緒風に遭遇し共同で長歌を捜すことを約束、その後の道中で草原をあとにした隼と出くわす。鷹師を束ねる隼という切り札を失った延利可汗は、その原因を作った渉爾の母・可敦を大いに責める。同じ頃、小五を連れ南下していた李楽嫣はようやく洛陽の関所に到着するが…。
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第27話 無為
李楽嫣は皓都を連れて小五を供養し唐の民が二度と飢えに苦しまないよう力を尽くすと誓う。そんな中、民を慰撫するため遣わされた皇太子の李承乾が洛陽に到着、飢えた民に威厳を見せつけようとするが逆に詰め寄られる事態に。そこへ楽嫣が現れて事態を収拾し、皇太子に代わり南山での救済活動を担うことになる。その頃 阿詩勒隼は羅十八を通して秦じいたちと李長歌を捜し始める。一方の長歌は孫真人らと流雲観に身を寄せていたが、心に迷いが生じ…。
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第28話 あの頃のように
皇太子の李承乾は視察もせず、勝手に街歩きをしたあげく騒ぎを起こし大勢ケガ人まで出してしまう。そしてケガを理由に流民の慰問の任務をすべて姉の李楽嫣に押し付ける。その楽嫣は皇太子に代わり流民救済の場である南山を訪れるが、ちょうど新たに生きる気力を取り戻して南山で救済を行う李長歌と再会、二人はかつての姉妹としての情を取り戻すのだった。その頃、長歌の行方を捜し続ける阿詩勒隼だったが、彼に恨みを持つ緒風から決闘を申し込まれ…。
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第29話 洛陽の風聞
李長歌に会うため街へ出た李楽嫣、護衛の皓都に用事を頼んでその場から逃げ長歌と旧情を確かめ合う。また楽嫣を見失ったと動揺した皓都は、楽嫣が無事に目の前に戻ってくると思わず抱きしめてしまうのだった。そんな中、杜如晦が洛陽にやってくる。杜如晦は道楽三昧の皇太子を諫めるが洛陽の街には皇太子の悪い評判が立ち、3日後に洛陽に大火事が起きるという噂まで流れていた。一方、長歌を捜す阿詩勒隼は洛陽中を調べ続けついに流雲観へとやってくるが…。
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第30話 予言の夜
杜如晦は李淳風の勧めで孫真人の治療を受けるため流雲観を訪れる。もう少しで李長歌は皓都から見つかりそうになるが静澹真人の助け舟で事なきを得る。その頃、流雲観で長歌を見つけられずにいた阿詩勒隼は、街で皇太子の悪い噂を流す難民を装った男を尾行、同じく尾行していた李靖と共に誰の指示が問い詰めるも、男に自害されてしまう。流言に裏があると感じた長歌と李楽嫣は予言される夜に梓微宮へと向かうが、梓微宮では晟辛の引き入れた一味が宮殿に火を放ち…。
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第31話 その手を離さない
予言どおり火の手が上がった梓微宮。しかも火事のさなか皇太子は忽然と姿を消し、李長歌が生きていたことが杜如晦に知られることに。皇太子の失踪を長歌の仕業だと踏んだ杜如晦は、流雲観に乗り込むも、李楽嫣らの協力で長歌は事なきを得る。一方、阿詩勒隼と李靖は捕らえた偽侍衛が隋王朝と関係していることを知る。その頃、杜如晦は皓都に長歌をおびき出す策を授けるが、寸前のところで長歌は阿詩勒隼に助けられようやく2人は再会を果たす…。
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第32話 流雲観の乱
李楽嫣は皓都が自分を騙したことに怒り、彼の頬を打つ。杜如晦に謹慎を命じられ皓都は、楽嫣の言葉をかみしめ一人涙を流す。一方、秦じいたちとも再会した李長歌は、別れを告げに流雲観へ向かう。その流雲観には参拝を装った錦瑟夫人と、長歌を追う杜如晦の一行が訪れていた。錦瑟夫人は流民に扮した死士に流雲観を制圧させ杜如晦を殺そうとするが、突然 長歌が姿を現す。その頃、碁を打っていた阿詩勒隼と李靖は洛陽に響く救援の信号に気づき…。
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第33話 秘められた関係
李長歌を助けるため流雲観に乗り込んだ阿詩勒隼。李靖と呼応して脱出を試みる。李靖ら中に入った時に2人の姿はなく、錦瑟夫人はその場で取り押さえられる。李楽嫣の策で洛陽を混乱に陥れた賊は一網打尽となるのだった。捕らわれた錦瑟夫人は自分の正体を杜如晦に告げ自害する。その頃、阿詩勒部の鷹師では弥弥古麗が倒れている幼い男の子を発見、牙帳では延利可汗が隼を手放したことを後悔していた。可汗の様子を見ていた可敦は雷蒙を呼びつけ…。
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第34話 草原の異変
李楽嫣は皇太子たちと共に洛陽をあとにし長安へ向かうが、まだ自分を騙した皓都のことを許せずにいた。その様子を見た魏叔玉は、流雲観の襲撃で皓都が李長歌を逃がしたことを伝える。その長歌も、阿詩勒隼や秦じいらと共に洛陽を離れ、鷹師の幕営へと向かっていた。しかしその頃、鷹師では弥弥古麗が助けた男の子のかかっていた疫病が幕営中に広がっていた。呪いを持ち込んだと怒った鷹師の人々は、弥弥古麗を処刑するよう穆金に迫るが…。
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第35話 走り出す野心
牙帳に紫草を求めに行った亜羅だったが、可汗に会うこともかなわず可敦の懐刀の雷蒙に殺される。息子の渉爾を草原の王にするため、可敦はついに牙帳を支配するべく動き出す。皓都は李長歌を逃がしたことで李楽嫣に感謝されるが、楽嫣が魏叔玉に思いを寄せていることを知り、2人の姿を遠くから見つめるしかなかった。一方、阿詩勒隼は牙帳から紫草の提供を断られる。そこで長歌は紫草を調達するため漠北へ向かうが、漠北には紫草の売買禁止令が下っていた。
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第36話 砂漠の王たち
李長歌らは紫草を求める中、漠南から来た珍珠という少女に出会う。珍珠の話から長歌は乞草節の祭りを利用して紫草を入手することを思いつき、舞台で疫病神に扮した踊りを披露、大量の紫草を入手するが、漠北王に参内を命じられ一行は投獄されてしまう。その漠北の宮殿に漠南王がやってくる。長歌と一緒に投獄された珍珠は漠南王の娘、図伽郡主だった。図伽郡主の懇願で再度漠北王の謁見を許された長歌だったが、そこには牙帳からやってきた使者の姿があり…。
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第37話 全権掌握
牙帳に対抗するため、李長歌は漠北・漠南の両首領を説得し、砂漠の各部の兵を結集させ阿詩勒部の鷹師と呼応することを提案する。その頃、急いで鷹師の幕営へと戻る弥弥古麗らは牙帳からの襲撃を受けるが何とか帰還し、穆金は一命を取り留める。一方、漠北の使者が殺されたことを知った奕承は、延利可汗の病状を悪化させて牙帳を掌握、口の利けなくなった可汗の代理と称して熊師に鷹師と出征することを命じる。そして土喀設には密かに鷹師に対抗する策を授け…。
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第38話 第三の道
李長歌は漠北に出征した阿詩勒隼と密かに再会、阿詩勒部を裏切ることに躊躇する隼に第三の道を説く。そんな中、弥弥古麗が鷹師陣営を訪れ、熊師の狙いと自分が牙帳の内偵だったことを告げる。穆金は弥弥古麗の弟の歩真を助け出すと誓うのだった。漠北攻めを翌日に控え、隼は土喀設にその夜 襲撃をかけると宣言、鷹師は夜襲を決行するが、漠北にいる長歌には弥弥古麗から知らせが入っていた。そんなことも知らず漁夫の利を狙う土喀設は意気揚々と出陣し…。
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第39話 再び故郷へ
李長歌は刺客に射られ横たわる阿詩勒隼のそばで自分の想いを打ち明ける。翌日 隼は目覚め、長歌と共に生きていくと誓う。唐との結盟を模索する漠北に、唐の使者として魏叔玉がやってくる。李世民は長歌が送った匿名の情報をもとに砂漠各部と結盟すべく使者を長安に招待すると伝えてきたのだ。長歌は漠北王の妹という身分で隼や図伽郡主らと長安へ向かう。一方、定襄に移った牙帳には穆金が潜入していた。そして阿詩勒部の実権を握った可敦は、長歌たちが唐と手を組もうとしていることを知り…。
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第40話 母の真実
久しぶりに長安に戻った李長歌は阿詩勒隼を連れ母の眠る寺へと向かう。2人が霊前に語り掛ける中、そこへ李世民がやってくる。長歌の無事を喜ぶ李世民に必ず殺すと言い放つ長歌だったが、魏徴がある物語を聞かせる。初めて長歌は母の過去とあの日の真実を知るのだった。一方 李楽嫣は密かに四方館を訪れ長歌との再会を喜ぶが、阿詩勒部の可敦も可汗の代理として長安に乗り込んでくる。各部の使者が不安を抱く中、可敦は突然 唐との縁談話を持ち出し…。
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第41話 矜持を示す時
阿詩勒部の可敦は昔の縁談話を持ち出し、唐の公主を阿詩勒部に嫁がせるよう突き付けてきた。李楽嫣は魏叔玉に何とかしてほしいと懇願するが、魏叔玉からの言葉に楽嫣は動揺を隠せない。楽嫣の気持ちを知る皓都は魏叔玉に詰め寄るのだった。一方、弥弥古麗は生きていたことが可敦に知られ、弟の命と引き換えにある任務を行うよう脅される。その頃、朝廷では公主を嫁がせるかどうかで重臣の意見は真っ二つに割れていたが、そこへ楽嫣が現れ、自分の思いを李世民に訴える。
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第42話 比武招親
李長歌の提案で、腕比べの大会で勝利した者に唐の公主が嫁ぐ“比武招親”が開かれることに。長歌は阿詩勒隼に出場するよう頼むが、隼は頑なに拒む。比武招親の当日、魏叔玉は腕比べには参加して必ず勝利するが、自分が娶ることはできないと李楽嫣に真意を伝える。楽嫣は参加しなくていいと叔玉に告げるのだった。そしていよいよ比武招親が始まるが阿詩勒渉爾にかなう者は誰一人現れなかった。刻限が迫る中 長歌が隼を無理やり急かすが、間髪のところで皓都が舞台へと上がり…。
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第43話 一生 君のそばに…
唐との結盟に反対していた鉄勒部の稚西が殺される。直前に弥弥古麗が食事を運ぶ姿が目撃されており、李長歌が弥弥古麗を使い結盟に反対した者を消したとの臆測が流れるが、阿詩勒渉爾が毒の所持者は自分だと主張する。息子の行動に焦った可敦は、晟辛に計画を進めるよう命じ、晟辛は李承乾と李長歌の関係を可敦に告げるのだった。一方、定襄に潜入中の穆金は病床中の可汗に会い、阿詩勒隼が生きていることを伝える。そして弥弥古麗の弟、歩真と接触するが雷蒙に見つかり…。
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第44話 揺さぶりの応酬
晟辛から郊外へ呼び出された李長歌。長歌が戻ってこないため弥弥古麗は阿詩勒渉爾に長歌の居場所を調べてほしいと懇願、渉爾は母親である可敦の裏の顔を知る。阿詩勒隼は長歌を救出するが、晟辛のことも殺してしまう。隼は乗り込んできた唐兵に対し、可敦と小可汗に命じられて東宮を狙ったと言い放ち、渉爾と共に唐の牢に入れられることに。その頃、長安に阿詩勒部が西に攻め込んだという噂が流れる。使者たちが動揺する中、長歌が打ってでた手とは…。
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第45話 郡主の正体
毒殺されたはずの稚西は生きていた。鉄勒部の赤合は奕承の回し者で、結盟を決裂させるよう画策していたのだ。陰謀を暴いた李長歌は、奕承の勢力を削ぎ落とすため皓都に兵を動員させ、隋の残党集団を襲う。皓都は杜如晦に独断で兵を動かしたことを謝罪するが、逆に杜如晦はその行動を称え実の息子として迎えると祖先の位牌の前で告げる。李世民も皓都をフ馬に任じ李楽嫣を託すのだった。一方、四方館では盟約を結ぶため使者が集められていたが、そこへ奕承が現れて…。
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第46話 託した願い
李長歌の正体が発覚し物別れになるかと思われた唐と砂漠各部の盟約だったが、李世民が小可汗の身柄と引き換えに阿詩勒部に捕らわれていた各部の人質を解放したことで、ついに唐と砂漠各部は結盟に至る。同時に阿詩勒隼の身柄も奕承に引き渡されていた。長歌は玄武門の変での母の秘密を李世民から告げられるも、隼を助けるため長安には残らず危険を覚悟で定襄に行くと決意する。その頃、投獄された隼に対し奕承はある条件を持ちかけるが…。
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第47話 鷹の反撃
奕承公主に鷹師の招集を求められた阿詩勒隼は、延利可汗と穆金を治療するよう条件を出す。隼は穆金に軍令を渡し、いよいよ鷹師は出征を迎えるも穆金らが可汗を救出し身柄を李靖に引き渡す。一杯食わされ激怒した奕承は隼を公開処刑することに決める。その頃、李長歌も定襄に乗り込んでいた。隼の処刑の知らせを聞いた長歌はある行動に出る。一方、王宮にいる弥弥古麗と阿詩勒渉爾も隼の処刑を阻止しようと焦っていたが、窓の外に上がる孔明灯が目にとまり…。
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第48話 決死の逃走
李長歌の前に現れた阿詩勒渉爾。長歌に自分を人質にさせて阿詩勒隼を解放させる。奕承公主は長歌と隼を追うよう命ずるも、渉爾が初めて刃を向け追撃を阻止するのだった。同じ頃、王宮内には司徒郎郎や魏叔玉が旧隋の宗室を救出、延利可汗を救出した穆金たちも隼を救うため再度定襄に戻ってきていた。そんな中、王宮から脱出しようと試みる長歌と隼の前に弥弥古麗が現れ脱出口へ案内する。ところが2人を追う雷蒙の矢に弥弥古麗が倒れ…。
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第49話 (最終話) 未来の旅路へ
定襄を無事脱出した李長歌。隋王らを長安へ護送する魏叔玉に別れを告げ、戦を止めるために戦いへと戻る。阿詩勒隼は鷹師を率いて定襄軍を追撃、穆金は雷蒙相手に弥弥古麗の敵を討ち、隼は阿詩勒渉爾と再会を約束し狼師の出立を見届ける。一方、李靖率いる討伐軍は皓都も加わって攻勢を強め、ついに阿詩勒部に脅されていた各部も戦いを放棄するが、奕承公主の姿はどこにもなかった。復讐に執着する奕承に昔の自分を見た長歌は、定襄に戻り奕承と対峙する…。
作品詳細
唐代初期、唐高祖の後継者争いで起こされたクーデター、玄武門の変により皇太子一族が根絶やしにされ、その娘である李長歌(ディリラバ)だけが暴乱から逃げ出すことに成功した。朝廷から追われる長歌は少年の姿に身をやつし、復讐を果たすために救援を求め、幽州へと向かう。途中で秦準(ウー・レイ)と名乗る男と出会い、互いに相手の素性を疑いつつも助け合いを重ね、次第に信頼し合う関係になる。一方、長歌の逮捕を命じられた禁軍頭領・皓都(リウ・ユーニン)は苛烈な追跡を繰り広げていたが、長歌の従妹・李楽嫣(チャオ・ルースー)による必死の牽制によって計画が狂っていく......。