僕の妻は感情がない
家電を買ったら、家族ができました。
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第1話 家電が妻になりました
1人暮らしの会社員・タクマの部屋には、料理を作ってくれる家電の家事ロボット・ミーナがいる。だがミーナに心惹かれたタクマはある日、意を決して思いを告げる。「一番好き。お嫁さんになって」と。その日の夕飯 ―― オムライスにはケチャップでハートが描かれていた……。タクマと家電のミーナは「夫婦」になったのだ。
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第2話 妻と外出しました
日曜日。タクマはミーナと共に「夫婦になって初めて」2人で地元の公園へピクニックに出かける。公園でサンドイッチを作り、自分の機能を生かしてその場で温泉卵を作ってくれるミーナ。2人の時間の幸せをかみしめるタクマだが、雨が降り始めた上にミーナはバッテリー残量が少なくなって動けなくなってしまう……。
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第3話 妻が妹と出会いました
タクマの妹・あかりは兄が内緒で内縁の妻状態の彼女がいると知ってアパートを訪ねてくる。同居している女性・ミーナが家事ロボットであること、そして2人が夫婦であることの事情を知ったあかり。「最っ高じゃあぁぁん!」と『異種間恋愛フェチ』の血が騒ぐ。妻であるミーナに様々な質問を繰り出してくるあかりだが……。
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第4話 妻が水着に着替えたら
タクマはミーナとあかりと共に海水浴にやってくる。水着に着替えて2人を待っていると、ミーナが水着姿で現れる。しかし、どこか雰囲気が違う――それは、ミーナの上位モデルの家事ロボット・スーパーミーナだったのだ。自分の主人を見失って困っているスーパーミーナをほうっておけず、一緒に探すことになるのだが……。
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第5話 妻の口づけがパワフルです
ある朝、タクマは額に何か硬いものがぶつかる感触を覚える。その後も同じようなことが続き、それはミーナのやっていることと気づく。ミーナに叩かれているのか?自分は何か怒らせるようなことでもしたのか?と思い悩むタクマだがやがて、そのミーナの行動は「キス」なのだということが分かる……。
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第6話 妻が出て行ってしまいました(2週間)
ミーナがグレードアップのために工場へ行く日が近づいた。サポートのためにメーカーからタクマの元を訪れた社員・イイダとパートナーのロボット・センジュ。2人はミーナがタクマの「妻」となってオムライスにハートマークまで描いたことに驚き、ミーナの頭部を開いて検査しようとするが、ミーナはこれを強く拒絶する……。
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第7話 家電が子供になりました
ミーナが工場へ行ってから3日が過ぎた。寂しい中、タクマはミーナが自分の不在の間の食事を用意していってくれたにもかかわらず、日頃ミーナに止められているカップ麺や菓子、ビールと「独身生活」の中でハメを外す。そこに工場から届いた荷物――中にはミーナが注文した小型の見守り型ロボットが入っていた……。
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第8話 妻にも意地があるみたいです
ミーナは「子供」となったマモルを教育していく。カレンダーとお湯を使って「タクマの体温を測る」こと、それが「タクマの健康状態の把握にもつながること」などを教える。 理解しているマモルの進歩に驚いたタクマはマモルを誉める。だが、タクマがマモルを誉めることについてはミーナの反応がなぜか微妙なようで……。
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第9話 妻に過去があるようです
ミーナとスーパーミーナの記憶が混同してしまい、そのことでタクマ以前のミーナの所有者が「大谷富一」というプログラマーだとわかる。ところがスーパーミーナが住所を訪ねてみたところ、その「大谷」なる人物は存在しなかった。スーパーミーナがミーナの記憶をたどるうちに、「大谷」とはミーナシリーズの開発者だということが判明する。
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第10話 妻と子供が迷子になりました
先輩後輩であり、母子でもあるミーナとマモル。2人は一緒にスーパーへ買い物に出かけることにする。「先輩」として「母として」張り切っているミーナは常にスーパーまでの道順、帰るための目印を記憶しながら進む。だが目印にしたネコが元いた場所から移動してしまい、2人は道に迷ってしまう……。
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第11話 僕の妻です
タクマの叔父・康史郎がアパートを訪ねてきた。タクマがロボットであるミーナのことを「お嫁さん」にしていることを聞かされ驚く康史郎。そしてタクマに「ゲーム感覚だったり自分を慰めるためにしてるならやめてくれないか」と意見する。この康史郎の言葉を受けてタクマは、大きな決断を下す……。
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第12話 (最終話) 僕の妻は最高です
実家に連れていくまでは緊張していたタクマだが、両親は拍子抜けするほどあっさりと、ミーナのことを「嫁」として迎え入れてくれる。しかも母はタクマにミーナの所有者を自分に変えることができないかと申し出て、タクマを戸惑わせる。そこには「家族は持ち物ではない」という母の思いがあった。それを知ったミーナが下した決断は――。
作品詳細
社畜サラリーマンの小杉タクマは、家事をする暇がないため、家事ロボット「ミーナ」をリサイクルショップで購入する。タクマが「お嫁さんになってくれない?」と軽い気持ちで求婚したことをきっかけに、ミーナはプログラムにないはずの行動をとるようになる。自らの機能を駆使し、出来る限り「お嫁さん」であろうとするミーナ。タクマにもまた、夫としての自覚が芽生えていく――。ミーナには本当に「感情がない」のか。人間とロボット、「夫婦未満の2人が夫婦の絆を築くまで」のハートフルストーリー!