地球外少年少女
「電脳コイル」から15年。当時誰もが想像しえなかった「ARがある暮らし」を予見した、監督・磯光雄。彼が次に見通すビジョンは――「AIがある宇宙での暮らし」だった。
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 地球外からの使者
月産まれの少年・登矢は、辟易していた。今日は三人の子供が宇宙旅行のため、このステーション、「あんしん」へとやってくる。大嫌いな地球人の相手をしなければならず、それが彼を常以上にいらだたせていた。実際、トラブルに見舞われながらやってきた美衣奈と博士は、登矢の予想以上の難物。さらにホワイトハッカーだった少年・大洋により、登矢は追いかけ回されることに。そのさなか――彼らは未曾有の事故に遭遇する。
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第2話 霧と闇
「あんしん」の火星フロアへと落ちてしまった登矢と大洋。さらに彼らを減圧による酸欠が襲う。ネットも切断状態となり危機感を募らせる登矢は、シェルターを経由し、幼馴染の心葉のもとへと向かうのだが、心葉は心肺停止状態で倒れていた。大洋と必死の救命活動をする登矢。なんとか事なきを得る。その頃、美衣奈、博士の2人は怪我を負ったアテンダントの那沙と共に、地球フロアのシェルターに避難していた。
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第3話 ルナティック・セブン
謎の着ぐるみに助けられ、チューブ穴へと避難した子どもたち。着ぐるみの中身は「あんしん」の元設計主任・国分寺だった。ステーションの7割を設計担当した彼の誘導で、シャトルへと向かう。だが、道が閉ざされ、隣のシリンダーまでEVA(宇宙遊泳)をする事に。全員の推薦を受け、リーダーとなった登矢の指示で宇宙空間を歩む一行。順調かに見えたその時、大洋が通路から滑り落ちてしまう。
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第4話 セブンズ・パターン
叔父の相模と交信しお互いの無事を確認した登矢。しかし、何者かに「あんしん」のコントロールが奪われてしまう。ハッキングで復旧作業を試みるが、マイクロマシンの異様な増殖によって、妨害を受ける。さらに、彗星が軌道を変え地球に向かうという未曽有の事態も起こり、加えて、救助に来たはずのUN2.1は「あんしん」を攻撃目標と定めてしまう。状況打破のためには、落下を阻止しなければならない。修正コマンドを入力するため、彗星と通信を試みようとした彼らは、そこで最大の障害と遭遇するーー。
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第5話 おわりの物語
那沙により、彗星への通信を妨害される子どもたち。セブンポエムに従い、地球へ彗星を衝突させようとする彼女だが、ブライトとダークによって思惑を阻まれる。その後大人と合流した登矢たちは、自分たちに埋め込まれたインプラントによって、彗星をコントロールするセカンドセブンとの接続を試みることに。彗星の衝突がもう目前の状況で、登矢たちはセカンドセブンのさらなるリミッター外しを試みる。その方法とは……。
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第6話 (最終話) はじまりの物語
登矢は心葉のため、セブンの意識ともいえる「どこでもない場所」へとやってきた。トゥエルブとフレームを同じくしたセカンドセブンに、心葉を助けてほしいと懇願する登矢。だが、返ってきた答えは拒絶だった。複数の謎が錯綜するなか、那沙が残した「フィッツ」との言葉とともに、登矢は彗星直撃を回避するため最後の賭けに出る。時を同じくして、美衣奈、博士、大洋と大人たちは、バンジーに乗り「あんしん」からの脱出を試みていた。
作品詳細
舞台は、インターネットも、コンビニもある「2045年の宇宙」。日本の商業ステーション「あんしん」で、少年少女たちは大きな災禍に見舞われる。大人とはぐれ、ネットワーク不全に陥った「あんしん」内を探索していく子どもたち。ときに仲間の、ときにAIの力を借り、生きるための行動を採る彼らは、史上最高知能AIが語った恐るべき予言の「真意」にたどり着く。絶体絶命の状況下で、子どもたちは何に触れ、何に悩み、何を選択するのか――。キャラクターデザインに吉田健一、メインアニメーターに井上俊之を迎え、最高のアニメーター陣で送る、オリジナルアニメ「地球外少年少女」。これは磯光雄がキミたちに贈る「未来予測」。未来からは逃れられない。