ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
婚約者は、かつて私を殺した人――
予告編
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 私を殺した婚約者
公爵令嬢リーシェは、20歳に命を落としては婚約破棄の瞬間にループしている。様々な生き方を経た7回目の人生で、長生きしてごろごろしたいと決心したリーシェの前に、6回目の人生で自身を殺したアルノルトが現れる。
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第2話 金色に染まる皇都
リーシェに婚姻を迫るアルノルト。「ただ、お前に惚れ込んだだけだ」と言い放つアルノルトの意図がまったくわからないリーシェは、彼にある条件を提案する。
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第3話 薄衣越しの剣舞
ガルクハイン国で新たな生活が始まったリーシェは、婚姻の儀を前に夜会へ出席することに。貴族を招いた夜会ではアルノルトとともにダンスを披露。歓声を浴びる中で、リーシェはある違和感を抱く。
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第4話 曲者は隠し味に
リーシェとの商談に現れたアリア商会のケイン・タリー。婚姻の儀に使う品々を揃えてもらうはずが、タリーから「あなたにお売りできるものは、何一つありません」と言われてしまい……。
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第5話 もうひとつの商い
アルノルトの名を騙り、礼拝堂にリーシェを呼び出したのは第二皇子・テオドールだった。彼は自身の兄を冷酷な人物だと諭すが、リーシェは己の覚悟を示す。さらにそこにへアルノルト本人が現れ――。
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第6話 世界にたったひとりの
リーシェを監禁したテオドール。「皇位継承権を放棄して」と詰め寄るテオドールに対し、アルノルトは取り合わず蔑んだ笑みを見せるだけであった。そして、その場に……。
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第7話 鼓動刻む子守唄
騒動も落ち着きを見せ、リーシェは離宮でアルノルトとともに暮らしたいと提案する。了承したアルノルトに対し、さらに「手合わせをしていただきたい」と申し出る。
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第8話 海色の彼方
お忍びでアルノルトと城下町を訪れたリーシェ。その目的は、婚姻の儀でリーシェがつける指輪を選ぶこと。しかし、この国では婚姻の儀に指輪は必要ないはず。アルノルトの思惑とは。
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第9話 北からの来訪者
ガルクハインを訪れた病弱なコヨル国の第一王子・カイルのため、離宮の畑で薬草を摘み取るリーシェ。そこへ3度目の人生でリーシェが師事した学者・ミシェルが現れる。ミシェルは一目見て薬草の効能を見抜き――。
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第10話 香り煙草に火がともる
男装して騎士訓練に参加したリーシェだが、そこにアルノルトが現れ、内緒で訓練を受けていることが発覚してしまう。条件付きで許可を得たリーシェは、コヨル国と盟約を結ばない理由を尋ねる。
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第11話 雪花の決意
コヨル国が滅ぶ未来を避けるため、そして火薬の力を示そうとするミシェルの『正しさ』を止めるためにリーシェが選んだ手段。それはカイル王子とささやかな同盟を結ぶことだった。
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第12話 (最終話) いちばん美しいもの
火薬の力をアルノルトに示すため、凶行を引き起こそうとするミシェル。そんなミシェルに対しリーシェは「毒薬だって誰かを幸せにできる」と説得を試みるのだが……。
作品詳細
公爵令嬢リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーには秘密があった。それは『20歳で命を落としては5年前の婚約破棄の瞬間に戻る』こと。商人、薬師、侍女、騎士など様々な生き方を存分に満喫してきたが、7回目を迎えた今回の人生こそ長生きしてごろごろすると決心する。しかし、決意を胸に城を飛び出そうとしたところ、残虐と名高いガルクハイン国の皇太子アルノルト・ハインと邂逅。彼こそ騎士人生でリーシェを殺した張本人だが、妙に気に入られ――「願わくはどうか――どうか、俺の妻になってほしい」生き残るため、戦争を起こさせないため、過去に得た経験を駆使し、敵国の花嫁となったリーシェの7回目の人生が始まる。