覆流年 復讐の王妃と絶えざる愛
総再生回数14億回を突破! 宮廷を舞台に繰り広げられる、時を超えた愛と復讐の物語!!記憶を留めたまま時を遡った悲劇の王妃は、彼女のすべてを奪った夫――悪逆非道の皇帝に復讐を誓う!!
- エピソード
- 作品詳細
-
第1話
蘇城(そじょう)最大の商家・陸(りく)家の安然(あんぜん)は、18歳の誕生日を迎えた。それを機に、彼女は父・軽舟(けいしゅう)から“双魚令”を受け継ぎ、陸家の新たな当主となった。そんななか陸安然は、陸家の商売相手・蔡(さい)の護衛を務める穆懐恕(ぼく・かいじょ)と出会う。彼は安然に一目ぼれをしたと告げ、別れ際に婚約の証しとして玉佩を手渡すのだった。それから2ヶ月後、陸家に突然、朝廷からの使いが…。
-
第2話
婚姻から5年。その間に陸安然(りく・あんぜん)は毓(いく)という男の子を授かったが、その一方で慶(けい)王・穆澤(ぼく・たく)は蕭映(しょう・えい)将軍の妹・驚雀(きょうじゃく)を側室に迎えた。宮中での生活には慣れたものの、穆澤は公務で忙しく、安然は一抹の寂しさを抱えていた。しばらくして、蕭驚雀の懐妊が明らかに。しかし彼女は、所詮側室である自分の子は世子にはなれないと嘆くのだった。そんななか、毓が不慮の事故に遭い…。
-
第3話
1ヶ月も昏睡状態が続いた陸安然(りく・あんぜん)。意識を取り戻した彼女は、戦死した弟・イン(いん)がすでに埋葬されたこと、そして3日前に陛下が崩御し、夫の穆澤(ぼく・たく)が新たな皇帝となることを知るのだった。それから3年の月日が。宮中が落ち着きを取り戻し、安然の悲しい記憶も徐々に薄れつつあった頃、彼女は第二子を懐妊する。一方、即位してから残忍な一面を見せるようになった穆澤との間に生じた溝は深まり…。
-
第4話
「明日が成人の儀なの?」と、陸安然(りく・あんぜん)は自問自答した。水雷の実験、船を襲う盗賊――この景色は10年前、彼女が目にしたものと何ひとつ違わない。あの時と同じように、襲われた船に近づくよう命じる安然。自分は宮廷を焼き尽くさんばかりの炎に巻かれ、倒れたはず。だがそこには、盗賊を相手に刀を振るう若き穆澤(ぼく・たく)の姿があった。“あの日”に戻ったことを確信した安然は、憎むべき仇敵に猛然と斬りかかるが…。
-
第5話
陸安然(りく・あんぜん)は、傍若無人な武官・高承賢(こう・しょうけん)から冬青(とうせい)を救った。恩を感じ、安然の侍女にしてほしいと申し出た冬青。安然の側仕え・霊奚(れいけい)は初めこそツンケンしていたものの、すぐに打ち解け、姉のような優しさを見せるのだった。そんななか安然は、母の病が治らない原因が、陸家の第二夫人・柳鳴玉(りゅう・めいぎょく)にあるのではないかと疑い、霊奚たちとともに調査を開始する…。
-
第6話
慶(けい)王の代理で、陸(りく)家へ婚姻の申し込みに来たという蔡望津(さい・ぼうしん)。安然(あんぜん)は、驚く父母を尻目に、「相手は私のはずよ」と告げた。逃れられぬ運命なら立ち向かい、愛する人々を守る――彼女の心は、すでに決まっていたのだ。王妃という籠の中の鳥のような存在になることを選んだのは、兄である慶王への愛ゆえの決断なのだと信じ込んでいる穆川(ぼく・せん)に対し、安然は「ただの取引よ」と言い放ち…。
-
第7話
突然倒れた陸安然(りく・あんぜん)は、血を吐き意識を失った。医者の見立てでは毒による症状で、もう手遅れかもしれないという。原因は桃酥(とうそ)――毒を入れたのは、それを作った安然の母ではなく、欣然(きんぜん)ではないかと詰め寄る冬青(とうせい)。柳鳴玉(りゅう・めいぎょく)は娘をかばおうとするが、霊奚(れいけい)と冬青により、旧悪を暴かれてしまうのだった。しかし、鳴玉の企みには、驚くべき狙いが隠されており…。
-
第8話
陸安然(りく・あんぜん)が死んだと聞かされ、穆川(ぼく・せん)は瀚京(かんけい)から蘇城(そじょう)へと急いだ。遠路を2日で走破し、初めて彼女と出会った水田で安然の姿を目にした彼は、戸惑いのなかで己の想いを口にする。そして、目の前にいるのが紛れもなく安然であると知った彼は、思わずその体を抱きしめるのだった。一方、穆澤(ぼく・たく)は、安然が本当に死んだのか確認するよう蔡望津(さい・ぼうしん)に命じ…。
-
第9話
澹(たん)州に到着した穆澤(ぼく・たく)は、駐屯軍都尉・高承賢(こう・しょうけん)を伴い、町の実情を調査することに。その一方で彼の頭の中には、駐屯軍の悪事を告発する手紙を送ってきた陸安然(りく・あんぜん)への疑念が渦巻いていたのだった。同じ頃、安然は清河幇(せいかほう)幇主・沈長青(しん・ちょうせい)への無礼を詫びていた。「償いとして“妹”を差し上げるわ」――そう申し出た安然の真意とは、そして“妹”とは…。
-
第10話
「殺すなら、さっさと殺せ」――逃れられぬと知り、声を荒らげる高承賢(こう・しょうけん)。しかし、彼に利用価値があると踏んだ穆澤(ぼく・たく)は罪を帳消しにして、忠誠を誓わせるのだった。その結果、支援米強奪の罪は柴広(さい・こう)1人が被ることに。兄の采配に納得のいかない穆川(ぼく・せん)は抗議するが、結局は口をつぐまざるを得なかった。煩悶する穆川の前に現れた陸安然(りく・あんぜん)は、「自分をしっかり持って」と告げ…。
-
第11話
勢力を拡大するため、重臣の厳(げん)尚書を懐柔しようと目論む穆澤(ぼく・たく)。彼は、出来の悪い厳の息子・子ウン(しうん)を科挙に合格させ、父親を抱き込むことに。そして、この策を成功させるべく、陸安然(りく・あんぜん)を利用しようと思い立つのだった。一方、当の安然は、弟を伴い瀚京(かんけい)へ。都に戻ってすぐに彼女が向かったのは慶(けい)王府だった。そこで霊奚(れいけい)を折檻する欣然(きんぜん)の姿を見た安然は激昂し…。
-
第12話
蘇城(そじょう)の才子・徐清策(じょ・せいさく)の存在を知った穆澤(ぼく・たく)は、彼と厳子ウン(げん・しうん)の答案のすり替えを指示する。陸安然(りく・あんぜん)が知る“もうひとつの人生”では、清策は慶(けい)王に謀殺される。彼を不正に巻き込むことで運命が変われば、哀れな最期を迎えずに済むかも――そう考えた安然は、あえて穆澤の策に乗るのだった。そんななか、安然を警戒する欣然(きんぜん)は、弟のイン(いん)に近づき…。
-
第13話
京兆尹(けいちょういん)府で火事が。陸安然(りく・あんぜん)とイン(いん)が駆けつけると、燃え盛る建物の中に徐清策(じょ・せいさく)の姿があった。科挙で不正が行われたと暴き、自ら命を絶つ清策。強い悔恨の念に襲われた安然は、意識を失い倒れてしまうのだった。一方、騒ぎを知った穆川(ぼく・せん)は、安然のもとを訪れる。そこで耳にした彼女の言葉から、安然と兄が不正に関わっていたことを知った穆川は、思わず声を荒らげ…。
-
第14話
科挙にまつわるすべての事件の黒幕は翊(よく)王である――穆澤(ぼく・たく)の策は功を奏し、高官たちの多くが彼を支持する結果に。予想以上の成果を挙げたと、得意げに話す穆澤。その様を目にした陸安然(りく・あんぜん)は、こんな人間と10年も枕を共にしていたのかと嘆くのだった。そんななか、徐清策(じょ・せいさく)が真の状元であったことを証明し、名誉を回復しようと腐心する穆川(ぼく・せん)のもとに思いがけぬ知らせが…。
-
第15話
穆川(ぼく・せん)の念願であった“太平倉”が完成した。まるで自分の夢が叶ったかのように喜ぶ陸安然(りく・あんぜん)は、権謀術数が渦巻く瀚京(かんけい)を離れる決心をしたと話す。穆川もまた、治水工事が終わったら都を離れられると告げるのだった。一方、慶(けい)王府では事件が。夫から寵愛を受けるどころか、一顧だにもされず焦った欣然(きんぜん)が、穆澤(ぼく・たく)に媚薬を飲ませようとしたのだ。欣然は府内に軟禁され…。
-
第16話
陸安然(りく・あんぜん)を激しく叱責する軽舟(けいしゅう)。陸家を守るためとはいえ、異母妹である欣然(きんぜん)の醜聞を利用したことに憤っていたのだ。しかし安然は、「こうなると分かってた。だから後悔はしてない」と言い放つ。彼女の決意は、それほどに強いものだった。そんな出来事からしばらくの後、陸家の埠頭で客同士のもめ事が。沈蘭渓(しん・らんけい)は、店で仕事中の夫に代わり、仲裁しようと港へ向かうのだが…。
-
第17話
「私と王妃の間に、不貞はありませんでした」。陸安然(りく・あんぜん)に陥れられたことを悔やみながら、蔡望津(さい・ぼうしん)は自害した。望津よ、あの世で待て――穆澤(ぼく・たく)はただ、そうつぶやくのみだった。一方、陸家を守るため非情に徹する姉に失望したイン(いん)は、屋敷を飛び出してしまう。彼が蕭映(しょう・えい)将軍の軍営に身を寄せていると知った安然は、弟を連れ戻そうとするが、門前払いされ…。
-
第18話
死んでも側室にはならないという陸安然(りく・あんぜん)の言葉に驚く穆澤(ぼく・たく)。それから間もなく、陸家の屋敷に蕭映(しょう・えい)将軍が兵を率いて現れた。イン(いん)が人質として役に立たないと見るや、穆澤は次なる手段に出たのだ。北臨(ほくりん)と通じているという密告があったとして、軽舟(けいしゅう)は捕縛された。穆澤と手を結び、このような工作をする者は1人しかいない――安然の脳裏に浮かんだ人物とは…。
-
第19話
陸軽舟(りく・けいしゅう)の罪が濡れ衣であると話し、彼を放免してくれるよう嘆願する穆川(ぼく・せん)。しかし、それに対する皇帝の言葉は、あまりにも無情だった。「陸家が握る船と港の権利を朝廷に渡すなら、父親を放免してやろう」。1人では埒が明かないと協力を求める弟を、穆澤(ぼく・たく)は一蹴する。その一方で彼は、安然(あんぜん)が直接自分に泣きついてきた際には、軽舟の無実を証明してもよいと考えていた…。
-
第20話
語り合い、花火をして、かけがえのない時を過ごした陸安然(りく・あんぜん)と穆川(ぼく・せん)。「また明日」――そう言って去っていった彼の姿を、安然は涙を流しながら見送る。自室に戻り、穆川からの贈り物を眺める彼女の胸中には「明日になれば、あなたは私を嫌いになる」という言葉が渦巻いていた。深夜、安然は穆澤(ぼく・たく)のもとへ。今さら何の話があるのだといぶかしがる穆澤に対し、安然は告げた。「側室としてお迎えください」と…。
作品詳細
蘇城(そじょう)最大の商家・陸(りく)家の安然(あんぜん)は、女だてらに武芸を好み、盗賊にさえ戦いを挑むおてんば娘。だが、その真面目な人柄と商才を見込んだ父・軽舟(けいしゅう)は、彼女が18歳になったのを機に、陸家の当主たる証し・双魚令を娘に贈るのだった。そんななか陸安然は、陸家の商売相手・蔡(さい)の護衛を務める穆懐恕(ぼく・かいじょ)と出会う。彼は安然に一目ぼれをしたと告げ、別れ際に婚約の証しとして玉佩を手渡した。それから2ヶ月後、陸家に朝廷からの使いが。届いた聖旨には、第二皇子である慶(けい)王・穆澤(ぼく・たく)と、安然との婚儀を執り行うと書かれており…。