恋した彼女は宇宙人
遥かな星を越えて出逢った2人に起こる、笑って泣ける愛の奇跡-宇宙人ヒロインとツンデレ社長の、最高にスイートな痛快ラブコメディ!
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 地球へ降臨
ある夜、Fグループ総裁・方冷が、車の運転中に事故を起こした。ちょうどその時、太陽系外のケプトン星からやってきた小七が空から舞い降り、彼を助ける。小七は車の爆発の勢いで川へ落ち、7日後に地上へ上がる。しかし本部と連絡を取るための発信器をなくした小七。このままでは星へ帰れない。発信器を捜すため、自分が助けた男性に会いに行こうとするが、記憶にあるのは、たくましい胸筋だけ。彼女は胸筋の記憶を頼りに街へ出る。
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第2話 発信器を捜せ
デリバリーの仕事を始めた小七は、来店した方冷の体に触れ、彼こそが探していた人物だと気づく。しかし彼が発信器を持っている気配はない。一方、その方冷は、展覧会に向けて弟の方烈に絵を描かせようと必死だった。その熱心さをいじめだと認識している小七は、横暴な兄から方烈を守ろうと奮闘する。ちょうどその頃、過去に方烈と関わりのあった江雪が海外から帰国する。彼女は親から命じられ、兄の方冷と見合いをする予定だったが…。
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第3話 決死の配達
素手で人間に触れると体が凍る小七だが、なぜか方冷だけは平気だった。方冷もケプトン星人なのではないかと疑った小七は、それを確かめようとする。たびたび現れる小七を迷惑に感じた方冷は、弟の創作活動を邪魔させないためにも、あえて社員や自分のランチを小七に配達させ、彼女が忙しくなるように仕向ける。注文を受けたレストラン店主の柴は大喜びで小七にバイクまで与え、デリバリーの体制を整えるが、路上で思わぬトラブルが…。
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第4話 病室の星空
小七の届けたランチが原因で、アレルギーを起こした方冷。すぐに病院へ運ばれ、事なきを得るが、責任の追及を恐れたレストラン店主の柴は、方冷の機嫌を取ろうと、小七を病室へ送り込む。病室でひと晩一緒に過ごしたことで、小七と方冷の距離はぐっと縮まるが、翌朝、方冷は雨が降るとの知らせを受け、慌てて病院を出ていく。一方、世間ではレストランが食中毒を出したというデマが広がり、お店は、人々から心ない攻撃を受ける。
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第5話 特別な彼女
レストランの危機を救うため、小七のもとへ駆けつけた方冷。そのために彼は雨に遭遇してしまう。しかし不思議なことに、発作を起こしながらも、彼の中から小七の記憶が消えることはなかった。その報告を聞いた精神科医の張は、方冷にとって小七が特別な存在であることを指摘する。その頃、展覧会に関わっていたVIPのフェルナーが、展覧会から手を引くと言い出した。それは展覧会に反対していた方烈の母親のしわざだった―。
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第6話 総裁の愛
方冷は、展覧会を阻止しようとする母親から弟の方烈を守るのに必死だった。一方、方烈はフェルナーを説得するための作品づくりに没頭していた。しかしそこに、フェルナーが帰国を早めたとの連絡が入る。小七は時空を止めて、帰国の途についたフェルナーを引き止める。そこへ追いついた方冷と方烈は無事にフェルナーを説得し、展覧会への協力を約束させる。一件落着となったその帰り道、方冷は小七を驚かせる行動に出たのだった…。
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第7話 偽りの恋人
治療のために小七と交際をしようとした方冷は、デートを計画したり、彼女のお店に大量注文をすることで小七を喜ばせようとする。しかし恋多き方冷が本気であるはずがないと思った小七は、遊びにつきあう時間はないと言って交際を断ってしまう。だが、病気から彼を救えるのは小七しかいないという事実を知らされたことで、彼女は考え直し、方冷の窮地を救うために駆けつける。そして方冷を救うため、偽りの恋人になることを約束する。
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第8話 私は会社員
発信器を取り戻すためにFグループで働き始めた小七。「科学に興味がある」と言って、発信器がある科研部に書類を届ける仕事を振ってもらう。科研部を訪れた小七は、担当研究者の目を盗んで、発信器(青い石)を持ち出すことに成功するのだが、そのタイミングが方烈の展覧会のオープニングと重なり、彼女は方冷に連れられて展覧会の会場へ行くことに。発信器をバッグに隠し持ったまま、小七は気もそぞろで出かけていくのだった。
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第9話 帰れない切なさ
火災から助け出さられた小七は、体が回復するまで方冷の家で過ごすことになった。方冷は彼女を看病するために、家で仕事をする。展覧会の会場に発信器を置いてきたことを思い出した小七は慌てて現場へ行くが、焼け跡から発信器を見つけ出すことはできなかった。ケプトン星へ帰るすべをなくした小七は絶望する。展覧会を中止に追い込んだ方烈の母は、これを機に、方烈を会社に入れようと画策するが、従おうとしない息子に頭を悩ませる。
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第10話 死ねない彼女
江雪が持ってきた防犯カメラの映像によって、青い石を盗んだのが小七であることを知った方冷。小七に騙されていたことにショックを受け、彼女を問い詰める。一方、自分が宇宙人であることを切り出せなかった小七は途方に暮れ、ケプトン星へ帰る最終手段として、地球での死を試みるが、何度も失敗する。彼女が自殺を図ろうとしていること知った方冷は慌てて小七のもとへ駆けつけるが、素直になれず、高圧的な態度を取ってしまう。
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第11話 彼を支えたい
方冷の心の治療のためには、まず徹底的に褒めることだと教えられた小七は、あの手この手で方冷を持ち上げ、さらにストレス解消のため、彼をランニングに誘う。そんな2人の様子を遠くから見ていた江雪は、何とかして小七を陥れようと、防犯カメラの映像を使い、小七が青い石を盗んだ犯人であることを匂わせる記事をネットに流す。記事を見た会社の同僚たちの態度が冷たくなる中で、小七を心配して駆けつけてくれたのは方烈だった。
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第12話 台風の島で
ある朝、小七のもとに江雪が訪ねてきて、方冷から身を引くよう警告する。出社した小七は、恋人関係の解消を方冷に求める。しかしそれは江雪の警告に従ったからではなく、偽りの恋人を続けるのがつらかったからだ。その頃、小七のせいで会社が騒ぎになっていることを知った方冷の父は、方冷を呼びつけ、小七との関係を断つよう迫る。方冷は、小七を秘書室から出すことを条件にその場をなんとか切り抜け、彼女を方烈の部署へ送るが…。
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第13話 雨のあと
方冷の胸の中に発信器があると確信した小七は、最初に発信器の存在を感じた時の状況を再現すべく、方冷の心臓をドキドキさせようと、あの手この手で迫る。彼女と方冷の仲を応援したいと思っている方烈は、何とかして兄をたきつけようとする。一方、方冷と小七の仲を裂くことに余念がない江雪は、方冷の記憶データから小七の記憶を消すため、方冷の指紋を入手しようとする。そこで彼女が頼ったのは、ずっと自分に対して従順な方烈だった。
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第14話 別人のような彼
方冷は小七の記憶をなくし、以前の冷酷な総裁に戻ってしまった。韓秘書は記憶データを方冷に見せようとするが、そこで初めて、データの中から小七に関する記憶だけが消えていることを知る。一方、主治医の張医師は記憶が消えた原因を探るために小七のもとを訪れる。話を聞いた小七は、方冷の病気を治すために力になりたいという気持ちを新たにする。そんな時、方冷と小七に関するゴシップがリークされ、メディアが騒ぎはじめたのだった。
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第15話 ドキドキ大作戦
ゴシップ騒ぎを鎮めるために慈善パーティーの会場を訪れた小七。江雪の策略に乗せられ、1人で記者たちにコメントをするはめに。江雪の意地悪はそれだけで済まなかったが、会場に到着した方烈の助けを借りて切り抜ける。そんな小七を遠くから見ていた方冷は、なぜか彼女のことが気になり、強引に会う約束を取りつけて去っていく。この約束こそが発信器を取り戻す最後のチャンスだと考えた小七は、ある作戦をたずさえて約束の店へ向かう。
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第16話 涙の失恋
方冷との交際をメディアに発表した江雪。彼女の狙いは方冷をその気にさせることだったが、方冷のほうは一向に気持ちを変える気配がない。江雪は方冷に2人の過去を告げ、償いのためにもう一度自分とやり直すよう迫る。世間を騒がせている交際宣言に小七が心を痛めることを心配した方烈は、小七をニュースから遠ざけようと苦心するが、やがて小七の耳にもニュースは届く。こんな形で小七を傷つけた兄を、方烈は激しく避難するのだった。
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第17話 愛の大芝居
小七は失恋のショックで、方冷の名前を聞くだけでパワーが暴走するようになっていた。ある日、小七と方冷が別れたことをかぎつけた義母が、小七のもとへやってくる。義母の要求は、方冷の父親の前で、方冷の病気を暴露することだった。しつこく説得する義母を前に、小七はパワーが暴走しそうになり、やむなく要求に応じる。しかし小七が方冷の不利になることをするはずがない。彼女は方冷の病気を隠すために、父親の前で大芝居を打つ。
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第18話 記憶は消えても
小七が自分を守ってくれていたことを知った方冷は、小七に謝罪し、お礼を言う。しかし小七のほうは相変わらず続くパワーの暴走に悩み、方冷を忘れる方法を求めて張医師のもとを訪れる。ところが張医師からは“君は方冷を愛している”と指摘され、ますます混乱してしまう。一方、方冷もまた自分の気持ちに気づかないまま、なぜか小七のことが気になってしまう自分に混乱し、彼女に冷たい言葉を浴びせつつ、ちぐはぐな態度を取る。
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第19話 発信器よりも
閉じ込められたエレベーターから無事に出られた方冷と小七。方冷は小七を休ませるために自宅へ連れていく。そこへ駆けつけた方烈は、小七に自分の想いをぶつけ、方冷を忘れて自分を好きになってほしいと頼むが、受け入れてもらえなかった。小七は自分が誰を愛しているのかをはっきりと自覚したのだ。一方、エレベーター事故で、方冷と小七が一緒にいたことを知った江雪は、2人を引き離すために、今度は方冷の父親を利用しようと考える。
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第20話 彼の告白
超能力で方冷の命を救った小七は力尽き、倒れてしまう。方烈に後を託して家へ帰る小七。翌朝、意識を取り戻した方冷がまず尋ねたのは小七の安否だった。心配した方烈は小七に電話をかけるが、この地を去ると聞かされ、慌てて駆けつける。改めて想いを伝えるものの冷たくあしらわれ、深酒をする方烈。翌日、レストランの店主に別れを告げタクシーに乗り込んだ小七の前に、1台の車が停まる。中から現れたのはパジャマ姿の方冷だった。
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第21話 恋の板挟み
方冷の熱意と演技によって引き止められた形になった小七は、結局レストランへ帰り、いつもの生活に戻るのだった。その頃、次なる手段に出た江雪は、方冷の病気を裏付ける証拠を手に、密かに方烈の母と会う。江雪は、方冷を追い込み、弱らせることで、自分のもとにつなぎ止めようと考えたのだった。一方、小七への想いをつのらせる方烈は、方冷に対して恋の宣戦布告をする。兄弟のバトルが激化する中、小七は対応に頭を抱える。
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第22話 スキャンダル
好きなのになぜ自分を突き放すのか。わけが分からず小七を問い詰める方冷。「見失った自分を取り戻したい」という小七に理解を示し、「いつまでも待つ」と告げる。そんな折、義理の叔父のリークにより記憶障害の件が明るみになる。辞任までの猶予はわずか1週間。小七は記者直撃中に倒れた方冷を助け、自分の部屋にかくまう。会社を安定させるため、病み上がりの体で仕事に没頭する方冷。取締役の支持を取り付けようとするが…。
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第23話 頼りたい人
会社での立場が危うくなった方冷は、自分の力で窮地を脱しようと必死だった。小七は、そんな彼を助けたいと思うが、いい知恵が出てこない。ちょうどその頃、小七の秘密を探ろうと、科研部の艾倫が小七の部屋に侵入し、カメの小布をさらっていく。翌朝、科研部に呼び出された小七。そこには容器に閉じ込められた小布の姿が。「カメを助けたければ、君の正体と青い石の秘密を明かせ」と迫られた小七は抵抗し、艾倫と揉み合いになる。
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第24話 通じ合う心
「私が方冷と結婚すればすべての問題が解決する」。そう江雪に説得された方冷の父は、方家と小七のどちらかを選べと方冷に迫る。一方、自分が小七と消えさえすれば兄を助けられると考えた方烈は小七のもとへ。しかし方冷の性格を熟知している小七はそれを拒否。小七と方冷の心は全く同じ方向を向いていた。取締役たちに認めてもらうべく徹夜で新たな香水を開発する2人。しかし説明会当日の朝、小七の前に解雇された艾倫が現れる。
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第25話 記憶データ
郊外の工場へと駆けつけた方冷と方烈は、艾倫の手から小七を救い出し、無事に連れ帰る。方冷は小七の体力を回復させるため、彼女の好物を食べさせようとするが、小七は血液を大量に抜かれたせいで、地球の食べ物を消化できないほど弱っていた。そんな時、台風が接近しているという情報が入る。これまで雨を避けてきた方冷は、あえて雨に挑み、たとえ記憶が消えても、小七との関係が変わらないことを証明しようと決意するのだった。
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第26話 たとえ宇宙人でも
方冷の記憶を削除するためデータ室にやってきた小七。パワーが使えずドアに体当たりするものの失敗、額から青い血が流れる。それを見た方烈は驚愕するが、理解を示す。一方、最愛の人と実の弟に記憶を消されたと知った方冷は激怒し、レストランにいた小七に詰め寄る。それは小七を愛するがゆえの怒りだった。改めて本当の気持ちを尋ねる方冷に対し、1人になって考えたいと答える小七。外で待つ方冷に、雨雲は刻一刻と近づいていた。
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第27話 命懸けの愛
雨を乗り越えた方冷は、香水の力を使って小七の気持ちを確かめる。彼女に発信器が必要であることを知った方冷は、自分の胸から発信器を取り出す決意をして病院へ行くが、医師の強い反対を受ける。そんな方冷に協力を申し出たのはカメの小布だった。さらに執刀を引き受けてくれる名医の出現により、方冷は小布を伴って手術室へ入る。小七が止めようと駆けつけるが時すでに遅く、カメの小布が時空を止めて、手術台で眠る方冷に迫っていた。
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第28話 (最終話) 星を超えて
宇宙船が迎えに来るまでのつかの間の時を楽しむ小七と方冷。方冷は明るく振る舞っているもののやはり内心は離れがたく、寝言で小七の名を口にする。そんな方冷に心を痛め、ずっと地球にいると告げる小七。だが方冷は自分の気持ちを封じ込め、故郷に帰ったほうがいいと説得する。その時は突然やってきた。時空が止まり再び動きだした時、そこに小七の姿はなかった。道の真ん中に座り込み涙を流す方冷。そして2年の歳月がたち…。
作品詳細
界各地の夜空で不思議な現象が起こった雨の夜。Fグループを束ねる総裁・方冷(シュー・ジーシェン)は1人で車を走らせていたが、事故を起こしてしまう。そこに太陽系外の星からやってきた小七(ワン・ペン)が空から舞い降り超能力で彼の傷を癒すが、その直後に車の爆発から方冷を守った勢いで彼女は川に落ちてしまう。7日後に目覚めた小七は陸に上がるが、自分の星と連絡を取るための発信器をなくしたことに気づく。このままでは星へ帰れない彼女は、発信器を捜すために自分が助けた男性に会いに行こうとするが、思い出せるのはたくましい胸筋だけ。宇宙人・小七は、その胸筋の記憶を頼りに街へ出る―!