群れなせ!シートン学園
異なる種族間の争いが勃発し、世はまさに“じゃくにくきょうしょく”時代!各々の生存を懸けた戦いが、今、ここに開幕―
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 おおかみ親分(ボス) ランカ-ランカとジンとヒトミの話-
間様人です。この春、シートン学園に入学しました。そこで出会った、清楚で優しく可憐な女性―牝野瞳さん。僕らはすぐに意気投合、二人で料理部をつくり、一緒にレシピを考える毎日です。これってもしかして、将来の予行演習!?そんなリア充スクールライフ!が、過ごせるはずだった。―ここが、ケダモノどもの学園でなければ。
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第2話 なぜ雌達は○○○を口にするか -ユカリとミユビとクルミの話-
間様人です。さきごろ、シートン学園に入学しました。同級生の瞳ちゃんと始めた料理部だけど、二人だけでは存続できません。そこへ集まってくれた素敵な生徒たち。みんな、牝野さんと僕の仲を取り持とうと入部テストに臨んでくれるんだけど…個性豊かな仲間に囲まれた、二人の青春ラブラブコメディ!に、なるはずだった。―集まったのが、クソイヌとクソコアラとクソナマケモノとクソネコでなければ。
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第3話 愛するものたちと脱ぐもの -ミキとキングとシホの話-
間様人です。シートン学園の1年生です。大好きな瞳ちゃんとの料理部は順風満帆!活動内容や諸々の噂も広まってきた!これでまた部員が増えるかな?なんて思っていた矢先、意外な目的で訪れた2人の生徒!ラブラブな僕と瞳ちゃんのドキドキハプニング!が、起こるはずだった。―訪れたのが、クソライオンとクソハダカデバネズミでなければ。
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第4話 自称少年と大狼 -イエナとフェリルの話-
間様人です。シートン学園に通っています。そして今、瞳ちゃんとの青春学園ライフが暴力によって脅かされています!誰しも強くありたい。理解できます。だから僕は教えてあげました。真の強さとは、人を恐れさせる力ではなく、愛する力によってもたらされるのだと。そう、僕と瞳ちゃんのように、ね。…なんて、言えたかもしれなかった。―暴れまわるのが、クソハイエナとクソヤマイヌでなければ。
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第5話 誰が勇敢であったか? -体育祭の話-
間様人です。シートン学園にも少しずつ慣れてきました。体育祭。僕は走ります。僕たち二人の輝かしい未来に向かって。僕にとって、ただ一つのゴール、瞳ちゃんに向かって。ええ、ただ走るだけじゃ意味ないんじゃないかって思うことは当然あります。僕もバカじゃない。でもやめられないんです。じゃなきゃやってられないんです。―これは、ケダモノどもの体育祭だから。
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第6話 女熊猫の伝記 -メイメイの話-
間様人です。シートン学園に入学して、数か月が経ちました。人気者。それはどこにでも存在する。時に鼻に付くこともあるけれど、人気者にはそれなりの理由があるのです。ひがまずねたまず、見習うところは見習って、盗めるところは盗もう。そして僕は、瞳ちゃんの為に成長するんだ。…なんて、思えたのかもしれない。―やってきたのが、あのクソパンダでなければ。
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第7話 悩みし獣の野性的習慣 -イエナとテルの話-
間様人です。シートン学園に馴染んでいくのが怖いです。男らしさ、女らしさ、って何でしょうか。そんなものに振り回されず、僕はありのまま瞳ちゃんにぶつかっていきたい!強い想いと折れない心があれば、どんな壁でも乗り越えられるのだから!とか言いたいけれど、なんか癪です。―乗り越えようとしているのが、クソハイエナとクソラーテルだから。
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第8話 海の吟遊詩人 -カナとルカの話-
間様人です。シートン学園にも臨海学校があります。想像してみてください。青い海と白い雲。そして隣には大切な人。僕の場合はもちろん瞳ちゃん。瞳ちゃんの場合は僕。たぶん。見てごらん!海の生き物たちも、美しき共演で二人を祝福してくれてるよ!そんな気分に、浸れたのかもしれない。―共演するのが、クソシロイルカとクソバンドウイルカじゃなければ。
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第9話 動物生態伝 -マナコとミキとキングの話-
間様人です。シートン学園入学以来、皆勤賞ペースです。何事も距離感って難しいですよね。近すぎたり。遠すぎたり。僕の場合、皆の前でも瞳ちゃんが近づいて来てしまいます。ダ・メ・ダ・ゾ!距離感に迷った時は、第三者の目線を通してみるのも一つの手。そんなアドバイスをしてやろうと思った自分に戸惑っています。―距離感に迷っているのが、クソメガネザルとクソハダカデバネズミだから。
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第10話 一人の穏和な野蛮人 -アンと瞳の話-
間様人です。シートン学園の寮生活にも順応してきています。発情期ってどんなものでしょう。いつでも発情できるヒトにはわかりません。もしもヒトに発情期があったら、僕はその間、毎日瞳ちゃんに迫られてしまうかな?ボヤボヤしてたら、誰かに僕をとられちゃうぞ! なんて心配が、現実のものとなるかもしれない。―あの謎めいた女子生徒によって。
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第11話 絶滅種と原始的謀略 ―EX団の話―
間様人です。シートン学園の料理部で副部長をしています。少子化と言われる昨今ですが、絶滅とまで言われるとなかなか想像できません。もしもヒトが絶滅寸前になったら、どうなるのでしょう?答えは簡単。僕と瞳ちゃんがアダムとイブみたいになってムフフのフ!なんて思いを馳せる楽しい時間を邪魔された。―文化祭にやってきた、クソ絶滅種どもに。
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第12話 (最終話) オレの知る学生動物 -ともだちの話-
間様人です。不本意ですが、シートン学園でクソイヌの群れに入っています。誰かと一緒にいることって、とても大変です。僕と瞳ちゃんのように運命で結ばれていれば別ですが、たいていは違います。そんな大変なことにわざわざ挑もうとするなんて、バカのやること。でも、必ずしもそうとは言い切れないと思ってしまいました。―この学園で、あのケダモノどもを見ていたら。…不本意ですが。
作品詳細
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの“人間”間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの“オオカミ少女”大狼ランカ(オオカミ ランカ)1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる―!姿形は違っても、ペロペロすれば群れなせる!「ペロペロしたら仲間!私の群れへようこそ!!」