火口のふたり(購入版)
身体の言い分に身を委ねる、男と女
2019年 115分 R18
予告編
作品詳細
本作は、2009年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞、2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞し、幅広い世代から絶大な支持を得る白石一文による著作の初の映画化となる。メガホンをとったのは、数々の作品で、男と女のエロティシズムを表現し、キネマ旬報脚本賞に5度輝いた脚本家・荒井晴彦。本作は脚本・監督に挑んだ渾身の一作。出演者は実力派俳優・柄本佑と、活躍の場を広げている新鋭・瀧内公美の2人のみ。数年ぶりの再会をきっかけに、抑えきれない衝動の深みにはまっていく危うい関係を、大胆かつ濃密に演じきった。他愛のない会話、食事、セックスを繰り返し、「身体の言い分」に身を委ねるふたりの日常の中の性愛。「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」という究極の問いを、観る者に突きつける衝撃作。
十日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した1冊のアルバム。そこには一糸纏わぬふたりの姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」直子の婚約者が戻るまでの五日間。身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、ふたりが辿り着いた先は―。
スタッフ
[監督]荒井晴彦[製作]瀬井哲也/小西啓介/梅川治男[企画]寺脇研[エグゼクティブプロデューサー]岡本東郎/森重晃[プロデューサー]田辺隆史/行実良[原作]白石一文[脚本]荒井晴彦[撮影]川上皓市[衣装]小川久美子[編集]洲崎千恵子[音響効果]齋藤昌利[音楽]下田逸郎[照明]川井稔/渡辺昌[録音]深田晃[装飾]高桑道明[美粧]永江三千子[制作担当]東克治[写真]野村佐紀子[絵]蜷川みほ[タイトル]野口覚[助監督]竹田正明関連キーワード
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