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アットホーム・ダッド
アットホーム・ダッド
330ポイント~

アットホーム・ダッド

そして男は、家庭に入る。

2004年 12話

  • エピソード
  • 作品詳細
  • 第1話 専業主夫誕生

    大手広告会社で働く山村和之(阿部寛)は、夕暮れ迫る住宅街で感慨深く立っていた。念願のマイホームを手に入れたのだ。そのマイホームの中に入った和之は、満ち足りた気分で床に寝そべった。玄関のドアが開くと同時に、6歳になる娘の理絵(安藤咲良)と妻の美紀(篠原涼子)が現れた。美紀が理絵と庭に出ると、隣の杉尾家のご主人と目が合った。杉尾家では、早速新しいお隣さんの話題となった。妻の笙子(中島知子)に奥さんは美人かと聞かれ、夫の優介(宮迫博之)ははぐらかした。夫婦には理絵と同じ歳の幼稚園に通う息子・亮太(吉川史樹)がいる。ごく普通の家庭に見えるが、笙子がキャリアウーマンとして稼ぎ、優介は家事すべてをこなす『専業主夫』なのだ。山村家の引っ越し当日。和之が急に会社に呼び出され、美紀は目の回るような忙しさ。そんな中、声をかけてくれた杉尾家の3人と美紀が話しをしていると…。

  • 第2話 主夫一日で成らず

    和之(阿部寛)の『専業主夫』の初日は、波乱のスタートとなった。大慌てでゴミを出してキッチンに戻ると、愛娘の理絵(安藤咲良)が髪飾りのリボンを持ってきた。戸惑っていると、幼稚園の送迎バスの時間に遅れそうになった。理絵を抱えて懸命に走る和之。息せき切ってバスに追いついたと思ったら、降りてきた担任の冴子(滝沢沙織)が首をかしげた。走りすぎて、一つ手前の停留所まで遠回りしてしまった。次の停留所につくと、優介(宮迫博之)が息子の亮太(吉川史樹)を連れて、近所の主婦たちと立っていた。和之がバスから降りると、真理江(川島なお美)が声をかけてきた。専業主夫は次の仕事が決まるまでの骨休めだと言う和之のその軽率な一言が、真理江をカチンとさせたことに優介は気づいた。全然反省していない様子の和之に、優介が声をかけるが、すげない返事。さすがに優介もムッときた。

  • 第3話 主夫の心妻知らず

    和之(阿部寛)の家事はいっこうに上達しない。皿洗いをすればズボンがびしょ濡れ。おまけに不精ひげが伸び放題。美紀(篠原涼子)は納得いかない様子。かたや杉尾家では、優介(宮迫博之)が笙子(中島知子)の遅い晩ごはんに付き合っていた。美紀のようなタイプが職場復帰すれば、誘惑の危険がいっぱいあると笙子は言う。一方、冴子(滝沢沙織)のマンションに冷や汗を拭いながら入ってきたのは健児(永井大)だ。危うく近所の奥さんに見つかりかけた。バレたら別れるという冴子。ウワサになればとても幼稚園の先生をやっていられない。スポーツクラブの親子スイミング教室で和之は優介に出会い、明日のスイーツクラブを忘れないよう念を押されたが、和之は真理江(川島なお美)がどうも苦手だ。しかし、親の付き合いが子供に影響すると聞かされては欠席するわけにはいかない。その夜、和之がボヤいていると…。

  • 第4話 老いて主夫に従え

    美紀(篠原涼子)が帰宅すると和之(阿部寛)がミシンと悪戦苦闘していた。理絵(安藤咲良)の手提げ袋を縫っていたのだ。しかしひどい出来栄え。翌朝、理絵は一目見るなり嫌がったが、和之は無理やり持って行かせた。一方、美紀は笙子(中島知子)からグチを聞かされた。最近、優介(宮迫博之)が怪しいというのだ。夫婦共同で使っているパソコンのホームページの閲覧履歴が毎日きれいに消去されている。気をつけたほうがいいと言われ、美紀が苦笑していると携帯電話が鳴った。電話は美紀の母・光江(藤田弓子)からだった。美紀は和之が会社を辞めて、代わって自分が働き出したことをまだ伝えていなかった。しかし美紀が事情を説明する前に、光江は和之とばったり。戸惑う和之にかまわず、光江は家に上がりこむと家事を始めた。すると、そこに真理江(川島なお美)がたまたま現れ…。

  • 第5話 産みの母より主夫

    優介(宮迫博之)がカラフルな新品の水着でスイミングプールに現れた。健児(永井大)が値段を尋ねると、優介の表情が曇った。実は笙子(中島知子)には安い値段だと嘘をついたのだ。自分の物を買うのが後ろめたいという優介。言われてみれば和之(阿部寛)も最近遠慮して自分の物を買っていない。一方、美紀(篠原涼子)は、産婦人科から出てきた笙子とばったり出くわした。子供ができたと言う笙子の表情は浮かない。会社の仕事が忙しく、産休などとても無理だから、しばらく優介には内緒にしたいと言う。妊娠をどう打ち明けようかと悩みながら笙子が帰宅してみると、優介がこそこそとお金を隠していた。笙子が問いつめると優介はあっさり白状した。パソコン教室に通うため、その受講料を家計をやりくりして貯めていたのだ。笙子は拍子抜けしたが、妊娠のことは言いそびれてしまった。

  • 第6話 苦しい時主夫頼み

    幼稚園でシンデレラの劇をすることになり、理絵(安藤咲良)がシンデレラ役に選ばれた。和之(阿部寛)は家事そっちのけで付き合わされている。隣の家で洗濯物を取り込んでいた優介(宮迫博之)も芝居っ気たっぷり練習に参加した。健児(永井大)が冴子(滝沢沙織)のアパートを訪れ、2人で劇で使う小道具作りをしていると真理江(川島なお美)から電話がかかってきた。電話を切った冴子は暗い表情になっていた。一方、美紀(篠原涼子)は編集長の上田(中村繁之)から正社員にならないかと打診されていた。美紀には願ってもない申し出だが、和之はいい顔をしないだろう。和之が理絵を幼稚園に送り届けると、冴子から真理江が劇の台本にクレームをつけてきたことを打ち明けられた。可愛い冴子の頼みに、なんと優介が自信たっぷりに台本の書き直しを手伝うと約束してしまった。

  • 第7話 出る主夫打たれる

    和之(阿部寛)が条件に合う会社が見つけられずに帰宅すると、お隣りの杉尾家では優介(宮迫博之)が主夫ぶりの取材を受けていた。主夫同士、一緒に写真をと言われたが、あくまでも自分の主夫業は臨時のつもりの和之は断った。しかし、それにしては家事の手つきがよくなってきたと優介に指摘され、面白くない和之は、つい真理江(川島なお美)の前で「会社の仕事に比べたら、どうってことない」と口走ってしまった。真理江がカチンときたことに和之は気づかなかった。そんな和之だから美紀(篠原涼子)が正社員になる相談を切り出しても自分の仕事が決まってからにしてくれとはぐらかし、声を荒らげる始末。一方、お隣りの杉尾家もなにやら怪しい雲行き。原因は優介が選んだ取材写真に笙子(中島知子)がクレームをつけたこと。笙子は美紀を呼んで憂さ晴らし。そして冴子(滝沢沙織)のアパートも険悪なムードが漂っていた。

  • 第8話 主夫、学成り難し

    「お受験したい」。理絵(安藤咲良)の突然の言葉に和之(阿部寛)と美紀(篠原涼子)は驚いた。幼稚園で真理江(川島なお美)の息子、翼(國武大志)がお受験すると聞いたらしい。山村家では夫婦ともに公立校で十分だと考えていたが、スイーツクラブで真理江から勧められたこともあり、和之の心は揺れはじめた。さらに、亮太(吉川史樹)は消極的だから…と言っていた優介(宮迫博之)まで関心を示した。一方、美紀は和之が勤めを続けてもいいと言ってくれたのに表情は冴えない。とりあえず黙認というのが和之の本心ではないかと疑っていた。しかも仕事で、編集長の上田(中村繁之)から新しい執筆者の津村教授(菅田俊)に引き会わされたが、この人物がなかなかの難物で美紀は自信喪失。暗い気分で帰宅すると、いきなり理絵から「お受験することにした」と言われ、びっくり。和之もすっかりその気になっている。

  • 第9話 金は主夫の切れ目

    値段も見ずに手当たり次第に買い物する和之(阿部寛)に優介(宮迫博之)は呆れた。優介が心配しても、和之は全く意に介さない様子。そんな調子で理絵(安藤咲良)の誕生日にも、本人からせがまれた『おとぎハウス』をあっさり約束した。が、今月の生活費の残りを確認して少し心細くなった和之は、パソコンの家計簿ソフトを開いてみた。一方、健児(永井大)と冴子(滝沢沙織)はお洒落なレストランでディナーを楽しんでいた。ご機嫌だった冴子の表情が、清算の時になって一変した。健児のクレジットカードが残高不足で使用停止。おまけに現金の持ち合わせも足りなくて、冴子が支払うハメになったのだ。健児を置いたまま冴子はさっさと店を出て行ってしまった。美紀(篠原涼子)も理絵の誕生日プレゼントをOKしてくれたが、パソコンで調べてみると2万9800円と4万9800円の2タイプ。和之は早くも後悔しだした。

  • 第10話 主夫は暇なし

    優介(宮迫博之)が近所のスーパーでパートすると言い出し、和之(阿部寛)も誘われた。確かに家事にも慣れてスポーツクラブで健児(永井大)相手に暇つぶしをしていることもしばしば。なにより妻に気がねなく使えるお金が欲しい。けれど和之は、自分がスーパーで働いている姿を想像できない。笙子(中島知子)が認めてくれたので、優介は早速パートを始めた。そうなると真理江(川島なお美)のスイーツクラブに参加する男性は和之だけになり、居心地が悪い。優介に訴えると、レジ以外にも商品の運搬や検品の仕事もあると言われ和之も考えてみる気になった。しかし、美紀(篠原涼子)は反対。家事や理絵(安藤咲良)の世話、それに就職活動はどうするのか。数ヶ月前とそっくり同じ口論だ。もっともあの時、夫婦の立場は反対だったが…。専業主夫をしているとストレスが溜まるという笙子のアドバイスで美紀は…。

  • 第11話 良薬、主夫に苦し

    和之(阿部寛)が退社前に手がけたCMが権威ある広告賞に輝いた。授賞パーティーにはCM業界の有力者たちが集まった。旧知の吉川専務も声をかけてくれ、どうやら再就職の道も開けそうだ。とはいえ正式に決まるまでは主夫業にかかりきり。今日は注射嫌いの理絵(安藤咲良)に予防接種を受けさせなければならない。和之は理絵に遊びに行くと偽って病院に連れこむつもりだったが、当の理絵は気づいていた。一緒にいく亮太(吉川史樹)は優介(宮迫博之)から口止めされていたが、理絵から迫られてあっさり白状してしまったのだ。スイーツクラブは和之の受賞の話題でもちきり。真理江(川島なお美)まで普段とは別人のように持ち上げた。ところが優介だけは浮かない表情。和之の再就職が決まれば主夫仲間がいなくなる。冴子(滝沢沙織)と健児(永井大)は彼女のアパートで同棲を始めたものの、お互い不満た溜まるばかりで…。

  • 第12話 (最終話) 立つ主夫、後を濁す

    和之(阿部寛)に突然海外赴任の話が舞いこんだ。場所は上海で期間は5年間。仕事の内容、給与待遇ともに申し分ない条件だ。先方の会社は真新しい超近代的なビル。電話をくれた担当者をはじめ部課長クラスが次々と和之に頭をさげた。ビルを出た和之は思わずガッツポーズ。その足でスポーツクラブに向かうと優介(宮迫博之)と健児(永井大)に喜びを伝えた。打診された仕事とは、中国市場で日本製品を売るための現地CM制作部門のチーフ。得意満面だった和之の表情は優介の一言で曇った。その夜、和之がどう切り出そうかと迷っていると、美紀(篠原涼子)の方から話を持ち出した。来月から正社員だと言って、嬉しそうな顔を見ていると、とても言い出せない。ところが和之の知らないところで話は広がっていた。翌日のスイーツクラブでいきなり真理江(川島なお美)から…。

作品詳細

主人公・山村和之は、大手広告会社に勤め、一家の大黒柱として妻の美紀と娘の理絵を養っている。そんな彼が念願のマイホームを手に入れた。プライドと自信にあふれ、まさに男として油の乗り切った状態だ。ところが…ある日、和之は会社を辞めざるを得なくなってしまう。時を同じくして、妻の美紀にはもう一度働かないかという誘いが来る。当面の生活のためには、美紀が働き、和之が専業主夫をするという逆転生活をせざるを得なくなる。

スタッフ

[脚本]尾崎将也/旺季志ずか[プロデューサー]安藤和久/東城祐司/伊藤達哉[演出]三宅喜重/塚本連平/二宮浩行[音楽]仲西匡[主題歌]Jackson vibe[挿入歌]Fayray[制作]関西テレビ/MMJ
(C)関西テレビ/MMJ

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