オスマン帝国外伝 ~愛と欲望のハレム~ シーズン1
オスマン帝国を最盛期に導いたスレイマン大帝をめぐる女たちの宮廷闘争劇
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- 作品詳細
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第1話 新帝の誕生
16世紀初頭、オスマン帝国の領地マニサ県で軍政官を務める皇太子スレイマンのもとに帝都イスタンブールより火急の使者が馳せ参じる。それは父帝セリム1世崩御の知らせだった。スレイマンは第10代皇帝に即位。やがて最盛期を迎える帝国の新時代が幕を開ける。一方、ルテニアの寒村から奴隷として売られた娘アレクサンドラはオスマン帝国の後宮に献上される。不幸な境遇を嘆くばかりのアレクサンドラだったが、ある日、懐かしい人たちが夢枕に立ち、あることを告げる。
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第2話 皇帝の宴
オスマン帝国第10代皇帝に即位したスレイマンは潤沢な資金をもとに軍備を進め、ロードス島へ外征することを宣言する。そして腐敗高官を一掃するため、思い切った英断を下す。一方、皇帝妃マヒデブランと皇子ムスタファがトプカプ宮殿に到着する。そんな中、後宮で側女としての教育が始まった、アレクサンドラは宴で妖艶な舞を披露しスレイマンの心をつかむが…。
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第3話 初めての夜伽
スレイマン皇帝の寝所へ向かうアレクサンドラは、皇帝妃マヒデブランに先手を打たれ、不本意にも引き返すはめになる。その後、アレクサンドラとの一夜に水を差されたスレイマンは怒りに任せてある行動に出る。一方、オスマン帝国領シリアで反乱が起こったとの知らせを受け、スレイマンは討伐の兵を送る手はずを整える。習わしである皇帝の寝所で過ごす木曜の夜を楽しみにしていたマヒデブランだったが…。
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第4話 ヒュッレム
スレイマン皇帝のお召しを受けたアレクサンドラは、その陽気さで皇帝の心をつかむ。ひと晩のみならず、神聖な木曜日すらアレクサンドラを身近に置く皇帝に、皇帝妃マヒデブランは深く嘆き、アレクサンドラへの嫉妬と憎悪を燃やすのだった。皇帝の唯一の皇子の母親である事実を心のよりどころにするも、皇帝のお気に入りとして奔放に振る舞うアレクサンドラとの対立は深まり…。
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第5話 皇帝の指輪
牢から解放されたヒュッレム (アレクサンドラ) はスレイマン皇帝の寵愛を受け英気を養う。一方、ハンガリー王国ブダ王宮に向かったオスマン帝国の使者ベフラムは国王ラヨシュ2世に謁見し、朝貢を命じるスレイマン皇帝の書状を手渡す。オスマン帝国トプカプ宮殿では皇帝妃マヒデブランがヒュッレムの指に光るエメラルドの指輪を見て激高し…。
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第6話 渦巻く陰謀
後宮での出世を誓うヒュッレム (アレクサンドラ) は、宦官長に協力を頼む。そんな中、皇帝から贈られたヒュッレムの指輪が盗まれ、大騒動に。犯人捜しが始まり、後宮は戦々恐々となるのだった。一方、スレイマン皇帝のもとにはハンガリー王から貢ぎ物が届く。中を見た皇帝は激怒し…。
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第7話 命運を分かつ決断
皇帝妃マヒデブランからひどい仕打ちを受け重傷を負ったヒュッレムは女官長ダイェの指示により部屋へ運ばれ秘密裏に介抱を受ける。母后はマヒデブランの居室を訪れ、ヒュッレムに対する常軌を逸した行為を厳しく叱責するのだった。一方、スレイマン皇帝は重臣たちとの会議の席で帝国の命運をも左右する、ある大きな決断を下す。その後、夜伽を命じたヒュッレムが姿を現さないことに業を煮やした皇帝は…。
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第8話 燃える野望
スレイマン皇帝のお召しを拒否したヒュッレムのもとに、怒れる皇帝が乗り込んできた。命令に背いた理由を問いただすが、その腫れ上がった顔を見た皇帝は絶句。自分の部屋に連れ帰り、付きっきりで看病する。一方、その間もハンガリー侵攻に向け、着々と準備は進んでいた。出陣を前に、皇帝とヒュッレムは別れを惜しむ。オスマン帝国とハンガリーが決戦を間近に控える中、後宮の女の戦いも新たな局面を迎えようとしていた。
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第9話 母后の計略
スレイマン皇帝はベオグラード遠征に出立。皇帝が宮殿を離れている間にさまざまな知識を身につけたいと考えたヒュッレムは後宮宦官長スンビュルに指導を頼む。一方、ベオグラード陥落を目指す皇帝はハンガリー王ラヨシュ2世の急所を突こうと陣中で重臣たちと策をめぐらしていた。そんな中、トプカプ宮殿では皇帝が留守の間に日頃から何かと目に余るヒュッレムを宮殿から追い出そうとする母后の計略が動き出す。
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第10話 ハンガリー進攻
母后の計略により、スレイマン皇帝の家臣の息子に嫁ぐことになったヒュッレムは、皇帝の御子を身ごもったと言って時間を稼ぐ。ウソと分かれば死罪と知りながら、愛するスレイマンを思い、かたくなに懐妊だと言い張るが、ついに内診を受けることになり…。一方、遠征中のオスマン軍は、ハンガリー王ラヨシュ2世が滞在している城を取り囲むが…。
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第11話 男の戦、女の戦
スレイマン皇帝によるベオグラード制圧の一報が届き、祝賀ムードの漂うトプカプ宮殿。ヒュッレムもまた、おなかの子供の健やかな成長を祈りながら、皇帝の凱旋を待ちわびていた。そんな中、後宮でヒュッレムと皇帝妃マヒデブランが一触即発の火花を散らす出来事が起こる。さらに皇帝から心を引き裂かれるような仕打ちを受けたマヒデブランは…。
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第12話 後宮の毒
デザートがスレイマン皇帝とヒュッレムのもとに運ばれた。喜んで食べるヒュッレムだったが、突然、激痛を訴えて倒れる。騒ぎを聞いた母后は食あたりを疑うも、調査の結果、デザートに毒が入っていたと判明。イブラヒムは犯人捜しに奔走する。一方、生死をさまようヒュッレムを前に、スレイマンのヒュッレムへの思いは募り…。
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第13話 秘めた思い
毒に倒れ生死の境をさまよったヒュッレム。だがスレイマンの迅速な対応のおかげで一命を取り留める。母后の計らいで広い個室を与えられたヒュッレムは親友マリアを世話係としてそばに置き、身辺に細心の注意を払う。唯一の心の友としてヒュッレムが全幅の信頼を置いていたマリアだったが…そんな中、新たな人物がヒュッレムを蹴落とそうと計略を巡らせ…。
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第14話 危険な出産
産気づいたヒュッレムは命懸けで出産に挑んでいた。難産の末に赤ん坊を産み落とすも、腕に抱く前に赤ん坊は儀式のために連れて行かれてしまう。そこにようやく現れたスレイマン皇帝だったが、出産に立ち会えなかったのには秘密の理由があった。ヒュッレム、親友ギュルニハル、スレイマンの腹心イブラヒム、皇帝妃マヒデブラン、皇女ハティジェ、母后など、それぞれの思いや欲望がヒュッレムの出産を機に複雑に交差し…。
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第15話 裏切り
出産の夜、スレイマン皇帝の寝所に女がいたことを聞きつけ、逆上したヒュッレムは、ギュルニハルに女が誰であるか突き止めるように命じる。ヒュッレムの尋常ではない様子に命の危険を感じたギュルニハルは、女が自分であることを告げられず苦悩していた。一方、皇帝はロードス島への遠征の準備を着々と進める。そんな中、ヒュッレムの存在をにがにがしく思う小姓頭イブラヒムは…。
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第16話 汚れた手
皇子の誕生で皇帝妃となったヒュッレムだが、スレイマン皇帝の寝所に召された親友ギュルニハルを許せず、激情のままに報復を誓っていた。一方、縁談を持ち込まれた皇女ハティジェはイブラヒムへの思いとかなわぬ恋への絶望から雪の中で倒れて発熱。そんな中、顔を合わせたヒュッレムと皇帝妃マヒデブランは激しい火花を散らし…。
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第17話 王の刺客
皇女ハティジェの容体は、いまだ回復の兆候がなく母后やイブラヒムの心を悩ませていた。母后の指示で皇子メフメトと引き離されたヒュッレムは皇帝のもとへ直訴に向かうがイブラヒムに追い返されてしまう。後宮で孤立したヒュッレムはしだいに護身となるお守りに執着していくのだった。一方、皇帝スレイマンはロードス島遠征へ向けて着々と戦略を練っていた。そんな中、スレイマンに報復を誓うハンガリー王国ラヨシュ2世は…。
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第18話 皇女の婚約
ロードス島への遠征を前に、スレイマン皇帝は後宮で家族とのひとときを過ごしていた。皇女ハティジェを大切に思うスレイマンと母后は、ハティジェの気持ちも知らずに縁談を進めてしまう。望まぬ結婚を憂うハティジェは、イブラヒムへの思いを胸に自暴自棄になり…。そんな頃、ヒュッレムには祈祷師から吉報が伝えられる。一方刺客として送り込まれたビクトリアは…。
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第19話 ロードス島への出陣
ハティジェの婚約を祝う宴の夜、別室で影絵を楽しんでいた皇子たちに火の手が迫る。我が子の名を必死で叫ぶマヒデブランとヒュッレムの前に現れたのは皇子ムスタファとメフメトを両腕に抱えたビクトリアだった。皇子たちを救ったビクトリアは母后の信頼を得、一方、ムスタファが放火の犯人だと放言したヒュッレムは皇帝の寵を失う。そんな中、オスマン軍はついにロードス島へ…。
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第20話 皇帝の命(いのち)
ロードス島沿岸で騎士団の急襲を受けた帝国の船が沈み、スレイマン皇帝崩御の一報がトプカプ宮殿に届く。後宮の女性たちは悲しみにうちひしがれ、気丈に振る舞うヒュッレムも流産の危機に…。その頃、戦地では作戦失敗の責任を感じたピリー大宰相が辞任を願い出ていた。ロードス島をめぐるオスマン帝国軍と騎士団の戦いは長期戦に。難攻不落の城塞を打ち破り、オスマン軍は勝利を手にできるのか?
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第21話 勝者と敗者
ロードス島を落としたスレイマン皇帝は戦勝を祝う礼拝の最中、何者かに命を狙われる。放たれた短刀から身を挺して皇帝を守ったイブラヒムは、背中に短刀を受け、深手を負ってしまう。一方、トプカプ宮殿ではヒュッレムのお産が始まっていた。難産の末、美しい皇女ミフリマーフを授かるが、皇子を期待していたヒュッレムは喜ぶどころか拒絶する。そんな中、皇帝の命を狙った短刀の意外な持ち主が判明し…。
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第22話 煉獄(れんごく)の住人
スレイマン皇帝の凱旋を待つ後宮では、相変わらずヒュッレムが孤立。しかしヒュッレムは、世界があがめる妃になると女官長に宣言。側女たちと親しくなるべく、金品を贈って宴を開くが…。そんな頃、皇帝が帰還。ヒュッレムは息子ではなく娘を産んだと、許しを請う。チェレビーは病に倒れるも皇女との結婚のために病状を必死で隠す。そんなチェレビーの異変を感じ取ったイブラヒムは…。
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第23話 イブラヒムの運命
スレイマン皇帝の逆鱗に触れたイブラヒムは死を覚悟するも、皇帝はイブラヒムに帝国の国璽を差し出し、受け取るようにうながす。皇帝がイブラヒムに激怒して見せたのには裏に大きな意図があった。皇帝は異例の人事を敢行。だが、それを快く思わない者たちが不満を募らせる。後宮ではマヒデブランとヒュッレムが宴の開催をめぐって激しい口論をする。一方、ハティジェ皇女の婚約者チェレビーが重大な問題を抱えていることが発覚し…。
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第24話 神聖な木曜日
皇女ハティジェの婚約者チェレビーは胸を患っていた。それが母后やスレイマン皇帝の耳に入る頃、皇子ムスタファがひどいセキをして発熱。感染かと緊張が走る。これを機に皇帝とマヒデブラン妃が接近。心穏やかでいられないヒュッレムは、神聖な木曜日に皇帝を誘い、身支度して待つが…。大宰相となったイブラヒムは故郷への帰省を嘆願。皇女へのかなわぬ思いを胸に、そのまま戻らないかもしれないとマトラークチュに話す。
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第25話 故郷へ
皇帝から故郷パルガへ帰省の許しを得たイブラヒムは出立に先立ち、皇帝とハティジェ皇女に手紙をしたためる。イブラヒムは、ある重大な覚悟を持って宮殿を後にするのだった。一方、神聖な木曜日に皇帝がマヒデブラン妃と寝所で過ごしたことを知ったヒュッレムは動揺するも心を平静に保つように努めていた。ヒュッレムは母后のもとを訪れ、ハティジェ皇女の恋について話す。そんな中、パルガで父と再会を果たしたイブラヒムは、悲しい事実を知る。
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第26話 ぬれぎぬ
パルガに戻ったイブラヒムは父親と兄と喜びの再会を果たす。後宮ではヒュッレムが側女アイシェと大ゲンカ。「殺してやる」と脅したのを皆に聞かれてしまう。帝国に戻らない覚悟を決め、家族と過ごすイブラヒムのもとに、スレイマン皇帝の使者が現れる。皇帝の手紙には、帝国に戻り、自分の隣で死ねと記されていた。その頃、後宮では恐ろしい事件が起き、あらゆる状況証拠からヒュッレムに疑いがかけられていた。
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第27話 聖断
アイシェ殺害の容疑をかけられたヒュッレムは、身の潔白を主張するも最愛の皇帝にさえ信じてもらえず、絶望感にさいなまれる。皇帝もまた、身を切られるような思いでヒュッレムに旧宮殿への追放を申し渡すのだった。一方、イブラヒムは故郷パルガから父と兄を伴い、皇帝が待つトプカプ宮殿へ戻る。今生の別れを覚悟して家族と抱擁を交わし、皇帝の御前に参上したイブラヒムだったが、皇帝から思いがけない命令を拝する。
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第28話 ヒュッレムの追放
無実の罪で旧宮殿に追放となったヒュッレム。皇子やスレイマン皇帝と引き離されて、涙ながらに後宮を去る。宿敵の失脚に皇帝妃マヒデブランは満足するが、調査が進むにつれ、アイシェの死がヒュッレムの犯行と思えなくなった者たちもいた。大宰相イブラヒムが聞き込みを続けていると、当日の出来事を目撃したという者が現れ…。そんな頃、ヒュッレムがアレクサンドラと呼ばれていた頃の恋人がオスマン帝国にやってきていた。
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第29話 服従か死か
旧宮殿へ追放されたヒュッレムのもとに大宰相イブラヒムが訪ねてくる。イブラヒムはトプカプ宮殿へ戻るための条件を提示するが、ヒュッレムは屈辱的な内容だとして毅然とした態度で突っぱねる。だが一方で引き離された息子メフメトに会いたい気持ちを募らせていた。トプカプ宮殿では皇女ハティジェとイブラヒムの縁組みを公にして祝うための宴が催される。そんな中、招かざる人物の突然の来訪に、出迎えた後宮宦官長スンビュルは慌てふためく。
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第30話 美しき悪魔
無実が証明されて宮殿に戻ったヒュッレムは、イブラヒムとの約束どおり、マヒデブラン妃に謝罪し服従を誓う。ヒュッレムの言葉に心を打たれたスレイマン皇帝は、神聖な木曜日にマヒデブラン妃ではなくヒュッレムと過ごす。ヒュッレムの元恋人レオは、イブラヒムの新居に絵を描くことが決定。下見に行ったところにヒュッレムが現れ…。
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第31話 心の嵐
母后の誘いで皇女ハティジェとイブラヒムの結婚後に住む屋敷を下見に来たヒュッレム。一方、トプカプ宮殿ではサドゥカが皇帝の命を狙っていた。だが、庭園で遊んでいた皇子メフメトに思いもよらない災難が振りかかったことが幸いし、皇帝の暗殺は未遂に終わる。宮殿へ戻ったヒュッレムは、すんでのところで助けられた皇子の無事に安堵するが、サドゥカを皇帝に差し出した母后の計略を知り、波風を立てずにサドゥカを宮殿から追い出す秘策を考える。
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第32話 クリミアの恋人
レオは昔、ヒュッレムと結婚して大家族をつくる約束をしていた。イブラヒムの屋敷に絵を描きながらも、離ればなれになった恋人に思いをはせる。後宮では皇帝妃マヒデブラン懐妊のニュースが駆け巡り、お祝いムードに。しかし、スレイマン皇帝は妃に手も触れていなかった。食欲が増し続けていたヒュッレムは、女官長の指摘をきっかけに診察を受ける。
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第33話 壮麗な祝宴
宮殿の庭園で皇帝の肖像画を描き始めたレオ。そこへ皇帝に懐妊の吉報を伝えようとヒュッレムが現れ、レオはずっと捜し続けていた婚約者アレクサンドラが今やオスマン帝国の皇帝妃ヒュッレムであることを知って驚く。一方、イブラヒムと皇女ハティジェの結婚式が執り行われる。喜びに沸く帝都では祝典が9日間も続き、祝賀ムード一色に染まっていた。
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第34話 蜜月
宮殿ではヒュッレムの産んだ新皇子の命名式が執り行われ、マヒデブラン妃は沈痛な思いを抱えつつ出席する。イブラヒムと皇女ハティジェは幸せな生活をスタート。スレイマン皇帝は気が滅入っていたヒュッレムを森に連れ出して小鳥を贈る。イブラヒム邸で夕食会が行われ、皇帝の家族が一堂に会すも、母后はイブラヒムの欧州寄りのスタイルに戸惑いを隠せないでいた。そこに屋敷に絵を描いたヒュッレムの昔の恋人レオが呼ばれ…。
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第35話 再会
大宰相イブラヒム邸で、ついに対面を果たしたレオとヒュッレム。ヒュッレムは死んだはずの昔の恋人が現れたことに衝撃を受け呼吸困難を起こしてしまう。その後、ヒュッレムは人目を避けて宮殿へ来たレオと言葉を交わす。一方、エジプト州では軍政官アフメトが謀反を起こし、エジプト新皇帝を名乗る。そんな中、忠誠心の厚い女官ギュルシャーは、ヒュッレムに腹立たしさを募らせていたマヒデブラン妃に、ある入れ知恵をする。
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第36話 争いの火種
エジプトで反乱が起きたとの知らせが届き、スレイマン皇帝はイブラヒムに反逆者の首を取るよう命じる。後宮ではハティジェ皇女の部屋を巡りひと騒動。母后はマヒデブラン妃に皇女の部屋を与える約束をしていたが、ヒュッレムが皇帝に頼んで横取りする。イブラヒムが命の危険を覚悟して遠征の準備を進める中、すばらしい吉報が届く。一方運命のいたずらで再会したヒュッレムとレオは…。
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第37話 反逆者(ハーイン)の末路
イブラヒムの屋敷で密会したヒュッレムとレオは互いに心情を語る。トプカプ宮殿では後宮女官長ニギャールがマヒデブラン妃から、ヒュッレムの行動を報告しなければ殺す、と脅されていた。一方、アフメト討伐の命を受けてエジプトへ向かっていたイブラヒムは、密使カドゥザーデから思わぬ書簡を受け取る。マヒデブラン妃はスレイマン皇帝とムスタファ皇子の狩りに同行することを楽しみにしていたが…。
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第38話 不吉な兆し
エディルネ宮殿での滞在を楽しむスレイマン皇帝と皇帝妃ヒュッレム。しかし、かわいがっていた小鳥の死を不吉な兆しだと考えるヒュッレムは、皇子2人と先に帝都に帰ることになる。その頃、帝都では精鋭軍団イェニチェリが決起。不満を民や都に残る皇帝の家族に向ける非常事態となっていた。ついにはイブラヒム不在の大宰相邸にも軍団が押し寄せ…。
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第39話 反逆の代償
精鋭軍団イェニチェリの反乱でイブラヒムの屋敷に身を寄せたヒュッレムたち一行。屋敷の地下へ逃げる途中、レオが命に関わる重傷を負う。さらに、階段を踏み外し転落したハティジェ皇女にも耐えがたい悲劇が襲いかかる。一方、トプカプ宮殿の地下牢に避難していた母后らは、外部と連絡がつかず、不安を募らせていた。そんな中、火急の知らせを受け帝都に戻ったスレイマン皇帝は自らイェニチェリの長官と対峙し…。
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第40話 痛みの記憶
エジプトから戻ったイブラヒムは愛する妻ハティジェと久々の対面を果たすが、待っていたのは悲しい報告だった。レオは暴動で受けた傷から回復するも心の傷は癒えずにいた。ヒュッレムはレオに自分との恋を忘れるよう手紙を書くが、それを見てしまった者がいて…。その夜、ヒュッレムは皇帝と夕食を共にする約束をしていたが、皇帝は大宰相邸に泊まることに。そしてヒュッレムが皇帝を待ちわびている間に、当の皇帝は…。
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第41話 疑惑
イブラヒムの屋敷に泊まったスレイマン皇帝はハティジェ皇女付きの侍女サドゥカと共寝する。トプカプ宮殿では皇帝の外泊に女性の影を感じたヒュッレムが疑念を募らせていた。一方、マヒデブラン妃からヒュッレムの情報を流すように命じられたニギャール女官長は、見返りとして贈り物を贈られ、板挟みの中で心が揺れる。そんな中、皇妹ベイハンの婿で地方の軍政官に降格されたフェルハトの悪行が取りざたされ、対応をめぐって会議が招集される。
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第42話 悲しみと死の宮殿
ハレムに新しい側女たちが送られてきた。中でも軍政官の貢ぎ物である美しいロシア女性が皇帝に仕えると聞き、ヒュッレムの心は騒ぐ。赴任地での暴政と悪行を裁かれたフェルハトは制裁を受ける。それを知ったフェルハトの妻、皇妹ベイハンは、スレイマン皇帝をののしり、もはや家族ではないと言い放つ。新しいロシア人側女が皇帝の寝所に召されたと聞いたヒュッレムは、小鳥を籠から逃がして自由にしたあと、短刀を持って皇帝の部屋に向かう。
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第43話 愛の反乱
短刀を持ってスレイマン皇帝の寝所に乗り込んだヒュッレムは、ロシア人側女を宮殿から追い出さないなら自分が出ていくと皇帝に迫る。皇帝はヒュッレムの不遜な態度に激怒。マヒデブラン妃は、事の次第を知り、皇帝の逆鱗に触れたヒュッレムはもうおしまいだとひそかに喜ぶが…。そんな中、ベネチア元首を父に持つ商人アルヴィーゼ・グリッティが皇帝に謁見を許される。帝国で生まれ育ったというグリッティは美しい宝石を献上し、皇帝を喜ばせる。
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第44話 悪夢
皇帝妃ヒュッレムはごちそうと金貨で側女たちを味方につける。その頃、宮殿ではベネチア元首の息子アルヴィーゼが皇帝に謁見。聡明さと豊富な知識で皇帝の信頼を勝ち得ていた。皇子ムスタファは弟メフメトに「皇帝になるのは自分」と言われたショックから、横暴な態度でイブラヒムを傷つけてしまう。一方、人前でヒュッレムにひどく罵倒されたマヒデブラン付き女官ギュルシャーは、恨みを募らせてヒュッレムの寝室に侵入し…。
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第45話 後宮の凶行
皇帝妃ヒュッレムに仕える側女エスマは、寝台で激しく泣く皇子セリムと流血して生死の定かでないギュルニハルを見つけ錯乱する。治療院へ運ばれたギュルニハルは一命を取り止めたものの深刻な状態が続いていた。ヒュッレムは本当は自分が狙われたのだとひどく怯える。一方、皇帝妃マヒデブランに問い詰められ、凶行を白状した女官ギュルシャーにも受難が待ち受けていた。後宮では大宰相イブラヒムの指揮のもと犯人捜しが始まるが…。
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第46話 最後の手紙
ベネチア元首の息子アルヴィーゼ・グリッティはスレイマン皇帝やイブラヒム大宰相と親交を深め、オスマン帝国の外交顧問に就任。フランスはオスマン帝国に助けを求め、オスマン帝国を警戒するラヨシュ2世はバチカンに応援を要請。欧州情勢は次第に緊張が高まっていた。その頃、宮殿ではヒュッレムの昔の恋人レオが故郷に帰ることを決意。最後にひと目会いたいと、いとしいヒュッレムへの手紙をニギャール女官長に託すが…。
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第47話 命がけの密会
レオからヒュッレムに宛てた手紙を見つけたイブラヒムは、ヒュッレムを葬るチャンスだと考え、あえて手紙を届けさせる。一方、ベネチア元首の息子アルヴィーゼ・グリッティとその妹を招いた夕食会が開かれることになり、大宰相邸では準備に追われる。その会ではレオの描いた皇帝の肖像画がお披露目されることになっていた。そして夕食会の当日、ヒュッレムとの密会の待ち合わせ場所に現れたレオを、イブラヒムが陰から見張っていた。
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第48話 (最終話) 死の宣告
【シーズン1 最終話】ヒュッレムとの関係を問いただされたレオは、ヒュッレムを救うためと言われて真実を話す。イブラヒムが何かを気づいていると察したヒュッレムは、悪夢にうなされたあと昏倒する。イブラヒムと決着をつけるため、ヒュッレムは母后や皇女の留守中に大宰相邸へ。レオとの関係をすべて知っていると言うイブラヒムと対峙する。その頃、大宰相邸にスレイマンが到着。ラヨシュ2世に送り込まれた暗殺者サドゥカは決行の時をうかがっていた。
作品詳細
親友イブラヒムと狩りをしていたスレイマンに父・セリム1世崩御の知らせが届く。それは、スレイマンが新帝として即位することを意味していた。同じころ、ウクライナの平穏な村がタタール人の襲撃にあっていた。家族と婚約者を殺されたアレクサンドラ(後のヒュッレム)は親友のマリア(後のグルニハル)と共に、タタール人の奴隷商人に捕えられてしまう。その後、スレイマンのハレムに奴隷として献上されたアレクサンドラが最初に学んだことは、スレイマンの寵愛を得て、男子を産めば、ハレムで絶対的な権力を得て生き残れるということだった…。